マカオ、公立図書館の24時間開館テスト実施へ=眠らないカジノの街、シフト勤務者の利便性向上図る

マカオ経済の屋台骨となるのがカジノ産業だ。眠らない街と形容されるように、マカオにおよそ30あるカジノ施設はいずれも24時間365日オープンとなっている。

カジノ施設だけでなく、空港やフェリーターミナル、一部の陸路イミグレーションも24時間運用となっており、交代制のシフト勤務で働く人も多い。路線バスは終夜運行で、深夜から早朝に掛けて営業している飲食店も少なくない。

マカオ政府社会文化庁のアレクシス・タム(譚俊榮)長官は9月1日、新興住宅街にあたるタイパ島のタイパ中央図書館の開館式典に出席した際、広く市民の間に読書習慣を定着させることは重要な文化政策であると述べ、図書館の充実に対する資源の投入、一部施設において24時間開館のテスト実施を予定していることなどを明らかにした。

タム長官によると、24時間開館のテスト実施候補としてマカオ半島北部の住宅密集地に近いレッドマーケット(紅街市)図書館を想定しているとのこと。シフト制勤務で働く人たちの利便性向上を図りたいとし、その他の施設についても開館時間の延長などを検討してくという。

図書館を訪れた子供と言葉を交わすマカオ政府社会文化庁のアレクシス・タム長官(右)=9月1日(写真:マカオ社会文化庁長官オフィス)

図書館を訪れた子供と言葉を交わすマカオ政府社会文化庁のアレクシス・タム長官(右)=9月1日(写真:マカオ社会文化庁長官オフィス)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  2.  マカオ治安警察局は7月26日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を…
  3.  ユネスコのアジア太平洋地域世界遺産研修研究所は7月23日、第46回国連大会が開催中のインド・ニュ…
  4.  マカオ司法警察局は7月25日、マカオで覚醒剤の密売したとしてタンザニア人旅客の20代の男を逮捕し…
  5.  マカオ治安警察局は7月25日、カジノ施設が集積するマカオ半島新口岸地区にあるスーパーマーケットで…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun