マカオの企業別カジノ売上シェア、米国系サンズチャイナが25%超で首位=8月、5ヶ月連続

マカオ政府博彩監察協調局が9月1日に公表した資料によると、今年(2015年)8月のマカオの月次カジノ売上は前年同月比35.5%減の186.23億パタカ(日本円換算:約2800億円)で、月次カジノ売上は昨年6月から15ヶ月連続の前年割れとなった。

目下、マカオにはカジノ経営権(サブライセンス方式含む)を持つ6陣営が存在するが、8月の企業別カジノ売上では、サンズマカオ、ヴェネチアンマカオ、サンズコタイセントラルといった大型IR(統合型リゾート)を複数展開する米国系のサンズチャイナが約25.2%のシェアを獲得し、5ヶ月連続で首位の座をキープしたという。マカオの日刊英字経済紙「マカオビジネスデイリー」が9月2日付紙面で独自集計による結果として伝えた。

また、8月のシェア2位は2014年まで13年連続で年間首位の座をキープしてきたSJMホールディングスの21.8%、3位はギャラクシーエンターテイメントグループの21.2%。4位以下は、メルコ・クラウン・エンターテインメントの13.5%、ウィンマカオの9.4%、MGMチャイナの8.9%と続いた。

前月からシェアを延ばしたのはサンズチャイナ(+1.4ポイント)、SJMホールディングス(+1.5ポイント)の2陣営のみで、ウィンマカオは同水準を維持した。

なお、メルコ・クラウン・エンターテインメントが今年10月27日にスタジオ・シティ、来年(2016年)3月25日にはウィンマカオがウィンパレスの開業を予定しており、これら大型IRの登場によって、今後シェアが大きく変動する可能性もある。

サンズチャイナの旗艦カジノIR「ヴェネチアンマカオ」(資料)=マカオ・コタイ地区—本紙撮影

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