昨年（2014年）スタートした電気自動車フォーミュラカーによるチャンピオンシップ「FIA（国際自動車連盟）フォーミュラE選手権」が、3シーズン目にあたる来年10月、香港大会「香港ePrix」を開催する予定であることが分かった。

シリーズを運営するフォーミュラEホールディングスのアレハンドロ・アガグCEOが10月9日に香港で記者会見を行い、香港が来シーズン（15/16）の開催権を獲得したと発表。「香港ePrix」の開催日は来年10月10日、コースは香港島セントラル地区の龍和道からスターフェリー乗り場一帯の公道を使った約2キロのサーキットを予定しているという。記者会見には、14/15シーズンのフォーミュラEで初代チャンピオンに輝いたネルソン・ピケJr.も出席し、香港開催の期待度の高さを伺わせるとして注目を集めた。

なお、フォーミュラEでは、初年度にも香港開催を計画していたというが、想定コース周辺に香港特別行政区政府本部や人民解放軍駐香港部隊ビルが含まれていたことから、政府の反対により頓挫した経験があるとのこと。その後、政府関係部門との折衝を進め、コースの調整など進めた結果、今回の開催発表に漕ぎ着けることができたという。

香港の隣に位置するマカオでは、毎年11月に大規模なマカオグランプリが開催されている。

「香港ePrix」のコースイメージ（写真：Formula E公式ウェブサイトより）