マカオの路線バスで火災事故、圧縮天然ガス車=回送中で負傷者なし、中国メーカー製

きょう(10月12日)午前11時頃、マカオ中心部にあるフェレイラ・アマラル・バスターミナル付近の路上でCNG(圧縮天然ガス)バスの火災事故が発生した模様。

マカオの政府系放送局TDMがラジオニュースで報じた内容によると、火災事故を起こしたバスは幸いにも回送中で乗客はおらず、運転手を含めて負傷者はいなかったという。消防隊の消火作業により間もなく火は消し止められたが、エンジンルームや燃料タンクに近い車輌後方周辺が激しく燃え、車内のプラスティック製の椅子が溶けたりガラスが割れるなどの被害が確認できたとのこと。

運転手は消防に対して運転中に焦げ臭さを感じ、バスを停めて確認したところエンジンから出火していることに気づいたと話しているという。

なお、バス会社は事故原因について、CNGに関するものではなくパーツまたは電気系統のトラブルとの見方を示しており、今後事故車輌の検査を経て詳しく調査するとしている。

事故を起こした車輌は中国・広東省に本拠地を置くバス専門メーカー五洲龍モータース社製で、マカオのバス会社TCM社が環境に優しい車輌として2012年から導入を進め、路線バスや貸切バスとして運用されている。

事故車輌=10月12日(写真:DSAT=マカオ政府交通事務局)

事故車輌=10月12日(写真:DSAT=マカオ政府交通事務局)


火災事故を起こした車輌と同型の圧縮天然ガス(CNG)バス(資料)=2012年10月(写真:DSAT=マカオ政府交通事務局)

火災事故を起こした車輌と同型の圧縮天然ガス(CNG)バス(資料)=2012年10月(写真:DSAT=マカオ政府交通事務局)

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