香港、回収進むエリザベス女王の肖像入り硬貨=消えゆく英国統治時代の名残

つい先日、香港の英国統治時代に設置された旧型の郵便ポストから王冠マークやロイヤル・サイファと呼ばれる王の紋章が施された部分が削除されることが決まったとのニュースを報じたが、かつて広く普及していたエリザベス女王(エリザベス2世)の肖像が使用された旧デザイン硬貨についても当局による回収が進んでいるという。

現行の香港の硬貨は10セント、20セント、50セント、1ドル、2ドル、5ドル、10ドルの7種類あるが、1993年に表面の図案がエリザベス女王の肖像からバウヒニアの花へ変更となった(1994年に登場した10ドル硬貨を除く)。バウヒニアは1997年の英国から中国への返還にあたり、香港特別行政区の区旗にも採用されることになる香港のシンボル。

香港金融管理当局では、デザイン切替を実施した1993年から旧デザインの硬貨の回収及び溶解処理を進めているという。香港の日刊紙アップルデイリーが10月12日夜に電子版で報じた記事によると、1997年の香港返還時の流通枚数は旧デザイン硬貨が21.7億枚、新デザイン硬貨が15.4億枚だったというが、旧デザイン硬貨の回収開始から20年以上を経た現在では、日常生活の中で旧デザイン硬貨を手にする機会は稀なケースとなっている。

昨今、旧デザイン硬貨は古銭マーケットで額面以上の価格で取引されることもあるといい、記念に手元で保存しようとする人も増えている多いとのこと。香港を訪れる機会があれば、お釣りなどで小銭を受け取る際にデザインをチェックしてみたい。

なお、記者が香港ドルの小銭入れをチェックしてみたところ、写真の20セントと10セントの旧デザイン硬貨を1枚ずつ見つけることができた。

【同じテーマの記事】
「香港郵政、ポストの王冠マーク削除へ=消えゆく英国統治時代の名残」(2015年10月6日)

香港の硬貨。上がエリザベス女王の肖像が使用された旧デザイン、下が1993年以降の新デザイン(いずれも左が20セント、右が10セント)—本紙撮影

香港の硬貨。上がエリザベス女王の肖像が使用された旧デザイン、下が1993年以降の新デザイン(いずれも左が20セント、右が10セント)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府とカジノ経営コンセッションを締結する6陣営の一角にあたるSJMホールディングス社(香港…
  2.  マカオ治安警察局は5月20日、マカオのホテル客室宿泊券を転売して客から金銭を騙し取ったとして40…
  3.  近年、マカオ政府文化局(ICM)では、先人の知識と知恵を広く伝え、文化交流の促進につなげたるため…
  4.  マカオ政府統計・センサス局は5月21日、今年第1四半期(2024年1〜3月)の金融業人材需給及び…
  5.  マカオ政府民航局(AACM)は5月21日、前夜マカオ外港フェリーターミナル併設のヘリポートで危機…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun