ギャンブルにハマったマカオの女性カジノディーラーが勤務中のテーブルからチップ着服繰り返す=総額317万円相当

マカオ・コタイ地区のIR(統合型リゾート)内のカジノ施設でディーラー職として働いていた41歳の女が、勤務中に自身が担当するテーブルから繰り返しゲーミングチップを着服していたことが発覚し、業務上横領罪でマカオ司法警察局に逮捕されたという。

マカオ司法警察局によると、11月20日にカジノ運営会社から通報を受け、同局の捜査員が現場のカジノ施設に赴いて監視カメラの映像を元に調べを行ったところ、同日午前8時半、容疑者の女が受け持ちテーブル上にあった額面1万香港ドル(日本円換算:約16万円)のゲーミングチップ1枚を衣服の中に隠していたことがわかった。さらに、同月17日にも同様の手口で額面1千香港ドルチップ7枚を着服していたという。間もなく容疑者はカジノ施設内で身柄を拘束された。

容疑者は警察の取り調べに対し、2013年にディーラー職として入社後、2014年8月初旬から直近までの間に約20回、総額20万香港ドル(約317万円)分のゲーミングチップを着服したことを認めるとともに、着服したゲーミングチップの行方については、自身にギャンブル嗜好があり、すべてギャンブルで使い果たしたなどと供述しているとのこと。警察が容疑者の勤務先のロッカーを捜索した際、1万香港ドル分のゲーミングチップが見つかった。

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて—本紙撮影

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて—本紙撮影

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