広珠都市間鉄道元旦開業へ

広州と珠海を結ぶ広珠都市間鉄道(廣珠城際鐵路)の全線開業が元旦(2013年1月1日)となる見通しが明らかになった。広珠都市間鉄道は広州市の広州南駅と珠海市の珠海(拱北)駅を結ぶ路線で、2年前に珠海市郊外の珠海北駅まで部分開業済み。

27日付地元有力紙「澳門日報」などが報じた。広州南駅と珠海(拱北)駅間の所要時間は約80分、運賃は二等席で45人民元となる。珠海(拱北)駅は拱北イミグレーションに隣接するため、マカオ側のボーダーゲート(關閘)まで徒歩アクセスが可能。

中国では26日に京広新幹線(京廣高鐵)が全線開通しており、北京と広州を8時間で結ぶ。広珠都市間鉄道と広州南駅で乗り継ぎが可能。京広新幹線沿線の6省28都市と珠海・拱北の間が鉄道で結ばれることで、マカオ訪問旅客の大幅な増が期待されている。

現在、珠海(拱北)と広州の間の移動手段は主に高速バス。所要時間は2時間半程度。広珠都市間鉄道はバス会社にとって驚異的な競合相手となるが、今月21日から対抗策の1つとして運賃の値下げ(最大20%程度)を実施済み。今後、停車するバス停の増、荷物スペースの拡充等のサービス面の強化により競争力を維持する構え

広珠城軌に投入される「和諧号CRH1型」(写真は広深線の同型車輌)―本紙撮影

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