マカオ警察、ダフ屋行為の男を逮捕=ギャンブラーから仕入れたフェリー乗船券を転売

マカオ治安警察局は2月14日、マカオの主要な海の玄関口として知られる外港フェリーターミナル一帯でフェリー乗船券のダフ屋行為に対する取り締まりを実施し、60歳の男1人を交通チケット投機販売の疑いで逮捕、送検したことを明らかにした。

警察の発表によると、男は通行人に声掛けして客を物色していたといい、逮捕時に106枚(エコノミークラス席90枚、スーパークラス席16枚)の香港行きのフェリーチケットを所持していたという。男は警察の取り調べに対し、新口岸地区のカジノ施設外でギャンブラーからエコノミークラス席チケットを130パタカ(日本円換算:約1835円)、スーパークラス席チケットを180パタカ(約2541円)で買い取り、それぞれ20パタカ(約282円)を上乗せして転売していたなどと供述したとのこと。

マカオの多くのカジノでは、ギャンブラーがプレイするごとにポイントが貯まる会員プログラムを用意しており、一定のポイントに達するとフェリーチケットやホテル宿泊券、家電製品などの賞品と引き換えることができる。

なお、香港行きのフェリーチケットは曜日や時間により価格が異なるが、定価はエコノミークラス席が153〜189パタカ(約2160〜2668円)、スーパークラス席が315〜358パタカ(約4447〜5055円)。仮に被疑者が供述した転売価格が事実だとすれば、定価を下回っていたことになる。

マカオの街角ではいわゆる金券ショップのようなサービスを取り扱う店舗は見当たらない。

被疑者が所持していたフェリーチケット(写真:マカオ治安警察局)

被疑者が所持していたフェリーチケット(写真:マカオ治安警察局)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)では、観光業における秩序維持の取り組みの一環として、無免許ツアーガイ…
  2.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は3月20日、今年(2025年)2月の訪マカオ外客数(イン…
  3.  マカオ特別行政区政府経済財政長官の戴建業氏は3月19日、マカオにおいてポルトガル語圏諸国の大使団…
  4.  マカオ保安長官弁公室(GSS)は3月19日、同月18日から19日にかけて、マカオで「第26回粤澳…
  5.  マカオ政府文化局(ICM)は3月18日、このほど中国の第6次国家級無形文化財継承人リスト(942…

ピックアップ記事

  1.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年3月号
(vol.141)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun