香港当局が熊本県を対象に渡航警報発出=一連の地震による被害拡大受け

香港政府保安局は4月16日午後2時30分(日本時間午後3時30分)、日本の熊本県を対象とした黄色渡航警報を発出した。

同局では、4月14日以降、断続的に大きな地震が続き、人的、物的被害が拡大していることや、新幹線、高速道路、空港といった交通機関にも影響が及んでいることなどを挙げ、当地への渡航を計画中またはすでに熊本県に滞在している香港市民に向けて、現地の状況に留意した上、警戒意識を高く持ち、安全に注意して行動すること、地震の影響を受けた場所に行かないよう呼びかけている。

昨年(2015年)、香港から日本を訪れた旅行客数は前年比64.6%増の152万4300人(※JNTO推計値)に達し、空前の訪日ブームの様相を呈している。近年、香港と九州結ぶ直行便の就航都市数、便数の充実も進んでおり、熊本空港(阿蘇くまもと空港)についても香港航空(週2往復)の乗り入れが実現したばかりしたばかり。香港では熊本県のイメージキャラクター「くまモン」の知名度、人気が高く、熊本県産の食品販促や熊本県への観光誘致などで活用されている。

なお、香港の渡航警報レベルは3段階あり、黄色、赤色、黒色の順に深刻なものとなる。日本については、今回の熊本県のほか、原発事故による影響を理由に福島県が黄色渡航警報の対象地域となっている。

香港とマカオに店舗を展開する大手コンビニチェーンによる熊本県産商品フェアのイメージ(資料)=2015年12月—本紙撮影

香港とマカオに店舗を展開する大手コンビニチェーンによる熊本県産商品フェアのイメージ(資料)=2015年12月—本紙撮影

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