マカオの小売販売総額1割減…自動車のマイナス顕著=16年第1四半期

マカオ政府統計調査局は5月25日、今年(2016年)第1四半期(1〜3月)のマカオにおける小売販売総額を公表した。

今年第1四半期の小売販売総額は、前年の同じ時期から11.2%、直前期(2015年第4四半期)から5.8%減となる147.3億パタカ(日本円換算:約2020億円)で、7四半期連続のマイナスに。

小売販売総額に占める商品群別のシェアは、時計・ジュエリーが20.8%、百貨店商品が15.2%、成人衣料が13.2%、皮革製品が11.1%、スーパーマーケット商品が7.7%。

前年の同じ時期とから販売総額の下落が顕著だった商品群として、自動車(-48.4%)、バイク・パーツ(-44.3%)、通信設備(-22.7%)、靴類(-19.0%)、時計・ジュエリー(-18.3%)が挙げられる。一方、上昇となったのは、中国式食品土産(+11.1%)、コスメティック・衛生用品(+8.4%)、成人衣料(+5.6%)。

第1四半期の価格要素を除いた小売販売量は前年の同じ時期から8.7%、直前期から4.1%のそれぞれ減。自動車については前年の同じ時期から50.6%、直前期から58.3%のそれぞれ大幅なマイナスとなった。その理由として、直前期に増税前の駆け込み需要があったこと、自動車の維持費の上昇が続いていることから、市民の自動車保有意欲が減退していることなどが挙げられる。

マカオでは車輌数の増大に伴う交通渋滞、大気汚染が社会問題になっており、政府は車両数の抑制策を打ち出している(資料)―本紙撮影

マカオでは車輌数の増大に伴う交通渋滞、大気汚染が社会問題になっており、政府は車両数の抑制策を打ち出している(資料)―本紙撮影

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