ジャイアントパンダが双子の赤ちゃん出産=マカオ初の2世誕生

マカオ・コロアン島の石排灣郊野公園内にあるマカオジャイアントパンダパビリオンでは、1組のつがい(オス:カイカイ=7歳、メス:シンシン=8歳)が飼育・展示されているが、新しい家族が加わったことが明らかとなった。

同館を管轄するマカオ政府民政総署(IACM)は6月26日夜、シンシンがおよそ3カ月の妊娠期間を経て同日午後3時45分に体重135グラム、午後4時27分に体重53.8グラムの双子の赤ちゃんを出産したことを発表した。市民が待ち望んだマカオ初の2世誕生となる。

シンシンと最初に生まれた赤ちゃんの経過は良好とのことだが、後に生まれた赤ちゃんは平均よりも体重が軽かったとのこと。シンシンは出産後すぐに赤ちゃんの世話を始めたという。赤ちゃんの性別は未発表。

ジャイアントパンダのシンシンが双子の赤ちゃんを出産=6月26日、マカオジャイアントパンダパビリオン(写真:IACM)

ジャイアントパンダのシンシンが双子の赤ちゃんを出産=6月26日、マカオジャイアントパンダパビリオン(写真:IACM)

(>>その他の写真は「マカオ新聞」公式フェイスブックの記事参照)

カイカイとシンシンは2014年12月にマカオ返還15周年を記念して中国中央からマカオへ贈られることが決まったもので、昨年(2015年)4月30日に四川省のパンダ保護研究センターからマカオへ空路到着し、同年6月1日からマカオジャイアントパンダパビリオンで一般公開がスタートした。

なお、マカオには返還10周年の際にもジャイアントパンダのつがいが贈られたが、繁殖可能な年齢に達した矢先の2014年6月にメスが急性心不全で亡くなり、その後、オスは中国の全国ジャイアントパンダ繁殖計画に参加するため、昨年11月に里帰りしたという経緯がある。マカオでは初めての2世誕生への期待も高く、新たにマカオへやって来たつがいについては、すでに繁殖可能な年齢に達しており、繁殖を意識した性格面や遺伝学的見地による判断を経て選定されたと個体される。

マカオジャイアントパンダパビリオンの入館料は10パタカ(約140円)で、世界で最も安価でパンダを見学できる施設のひとつとして人気を博している。同館は、今月(2016年6月)14日から7月11日まで、繁殖計画を円滑に実施するため休館中。赤ちゃんの誕生に伴い、一般公開再開時期が変更となる可能性がある。

後から生まれた体重53.8グラムの赤ちゃんパンダ=6月26日、マカオジャイアントパンダパビリオン(写真:IACM)

後から生まれた体重53.8グラムの赤ちゃんパンダ=6月26日、マカオジャイアントパンダパビリオン(写真:IACM)

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