マカオのカジノディーラーがモンスターカスタマー対策訴え=暴力に罵詈雑言…負けた客の憂さ晴らしの対象に

世界最大のカジノ売上を誇るマカオ。およそ30平方キロという小さな都市に、36のカジノ施設が軒を連ねる。カジノの最前線で働くのがディーラー職スタッフで、その数はおよそ2万4000人に上る。

カジノの顔であり、勝負を仕切る華やかな職業というイメージもあるカジノディーラー職だが、実際の現場ではモンスターカスタマーが存在し、負けた腹いせにサンドバック状態にされるといった被害例もあるようだ。

マカオの日刊紙澳門日報が7月31日付紙面で報じた記事によれば、マカオのカジノ従業員らで構成される博彩企業員工協会は7月30日に記者会見を開き、昨今、ディーラー職スタッフが客から暴力行為を受けたり、罵詈雑言を浴びるといった事案が増えていることを明かしたという。

同協会では、政府及びカジノ運営企業に対して、従業員の安全と健康な職場環境を確保するとともに、過去にカジノ従業員を襲撃した前科のある者のブラックリスト化及びリスト掲載者について入場禁止措置を講じるよう訴えたとのこと。

カジノチップとバカラのゲーミングテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

カジノチップとバカラのゲーミングテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

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