マカオカジノIR運営大手GEG、16年H1増収増益=マス伸長が寄与

マカオのカジノ運営ライセンスを保有する6陣営の一角、ギャラクシーエンターテイメントグループ(銀河娯樂集團、以下GEG)は8月25日、今年(2016年)上期(1〜6月)の業績発表記者発表会を行った。

同社発出の資料によれば、売上は前年同期比1%増の約255億香港ドル(日本円換算:約3302億円)、調整後EBITDAは同13%増の47億香港ドル(約609億円)、純利益は26%増の26億香港ドル(約337億円)で、主要指標でいずれもプラスを記録した。

GEGはマカオでIR(統合型リゾート)施設のギャラクシーマカオ、スターワールドマカオ、フランチャイズ形式のカジノ施設にあたるシティクラブを運営・展開するほか、建設資材部門も抱える。旗艦施設にあたるギャラクシーマカオの第2期拡張部、新施設ブロードウェイマカオが昨年5月27日に同時オープンした。

GEGの2016年上期業績発表記者会見に登壇した経営陣。写真中央が呂志和会長=2016年8月25日、香港ー本紙撮影

GEGの2016年上期業績発表記者会見に登壇した経営陣。写真中央が呂志和会長=2016年8月25日、香港ー本紙撮影

GEG全社の上期カジノ売上は、2%減の241億香港ドル。内訳は、マスゲーミング(平場)が22%増の100億香港ドル(約1295億円)、VIPルームが15%減となる132億香港ドル(約1710億円)だった。マカオ市場全体の上期のカジノ売上は11.5%減だったことから、同社の健闘が目立つ格好となった。

GEGの呂志和会長は記者発表会の中で、マカオの上期のカジノ市場では安定化の兆候とマスへの重心の移動が見受けられたとした。また、旗艦施設ギャラクシーマカオの第3期拡張工事を今年中、第4期についても来年に着手するとし、いずれもフロア面積の大半をコンベンション・エキジビション活動やレジャー、ファミリーに適合したノンゲーミング(非カジノ)メインのファシリティとする方針を示した。

ギャラクシーマカオ全体を俯瞰(資料)=2015年8月、マカオ・コタイ地区-本紙撮影

ギャラクシーマカオ全体を俯瞰(資料)=2015年8月、マカオ・コタイ地区-本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局(SSM)は5月2日夜、マカオ域内で今年(2024年)2人目の輸入性デング熱感染…
  2.  澳門海關(マカオ税関)は4月30日、同月29日にマカオ半島北部・關閘エリアの商業ビル、如意閣商場…
  3.  マカオでは、5月1日から新増訂版の「食品添加物使用基準」が適用開始となった。  食品安全行…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  5.  英「タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)」は当地時間の4月30日、THEアジア大学ラン…

ピックアップ記事

  1.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun