マカオ、ギャンブラー対象の高利貸しグループ11人逮捕…押収物に日本円の現金も

マカオ司法警察局は11月7日、同月5日に高利貸しグループを形成していた男9人、女2人の計11人(マカオ籍2人、中国本土籍9人)を逮捕したことを明らかにした。

同局が昨年(2015年)11月に捜査を展開した高利貸し事件において、被疑者の中国本土籍の男4人の背後に主に中国本土からの旅客を対象にした貸金、債権者の監禁、強引な取り立てを行う大掛かりな組織が存在することが判明し、今回の逮捕につながったもの。

警察によれば、このグループは2014年から活動を開始し、少なくとも500人に対して1000万パタカ(日本円換算:約1億3000万円)にも上る貸し付けを行っていたという。被疑者の自宅からは大量の借用書、他人名義の身分証明書などが見つかっており、中には日本円の紙幣を含む現金も含まれていた。

なお、中国本土籍の被疑者のうち2人はマカオの就労ビザを取得してマカオに滞在していたというが、実際には全く勤務している形跡がなかったという。

警察では、残る逃走中のメンバーの行方を追っているとのこと。

警察が高利貸しグループメンバーらの自宅から押収した証拠品。手前中央に日本円の紙幣が確認できる(写真:澳門司法警察局)

警察が高利貸しグループメンバーらの自宅から押収した証拠品。手前中央に日本円の紙幣が確認できる(写真:澳門司法警察局)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は5月6日、同月2日に他人名義の中国パスポートを使ってマカオ入境を企図した20代…
  2.  独特の食文化を有するマカオは2017年に「ユネスコ食文化創造都市」に認定された。以降、マカオ政府…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)と治安警察局は5月6日、マカオにとって第一、第二の旅客ソースにあたる…
  4.  香港特別行政区政府の報道官は5月6日、中国本土で大型連休となる五・一(労働節)ゴールデンウィーク…
  5.  マカオ政府金融管理局は5月6日、今年(2024年)3月の貨幣・金融統計を公表。内容のサマリーは下…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun