マカオ、1〜11月累計カジノ税収7.4%減の727.61億パタカ(約1兆633億円)…通年予算達成=売上回復でマイナス幅縮小続く

マカオ政府財政局は12月28日付で今年(2016年)1〜11月期の財政収支を公表。マカオでは2年以上にわたってカジノ売上の前年割れが続いていたが、直近4ヶ月では前年を上回るなど、徐々に持ち直してきたことを受け、歳入の大半を占めるゲーミング税収(カジノ及びその他ギャンブル運営企業からの直接税)のマイナス幅が一層縮小、通年予算を達成した。

今年1〜11月累計の歳入は前年同期比8.9%減の936億3880万パタカ(日本円換算:約1兆3700億円)、年度(1〜12月)予算執行率は101.7%。このうち、ゲーミング税収は7.4%減の727億6100万パタカ(約1兆633億円)で、予算執行率は101.4%。歳入に占めるゲーミング税の割合は77.7%。

一方、歳出については2.8%増の639億6290万パタカ(約9358億円)に膨らんでいるが、予算執行率は72.2%にとどまっている。

財政収支は296億7590万パタカ(約4342億円)のプラスを確保できているが、黒字幅は26.8%の大幅減。ただし、予算執行率は855.4%に達している。

ちなみに、ゲーミング税の税率は、カジノの場合で売上のおよそ40%に設定されている。マカオの月次カジノ売上は昨年6月から今年7月まで26ヶ月連続で前年割れとなったが、8月から11月まで4ヶ月連続でプラスを記録したことで、税収のマイナス幅も縮小した。今年1〜11月の累計カジノ売上は前年同期比4.3%減の2033億9500万パタカ(約2兆9759億円)となり、通年予算の2000億パタカ(約2兆9262億円)を1ヶ月前倒しで達成した。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

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