マカオ警察と税関がフェリー乗船券の転売行為取り締まり実施

マカオ治安警察局は2月1日、税関当局と合同でマカオの主要な海の玄関口として知られる外港フェリーターミナル周辺でフェリー乗船券の転売行為に対する取り締まりを実施し、マカオ籍の無職の男(60)を交通チケット投機販売の疑いで逮捕、送検したことを明らかにした。

警察発表によれば、男は通行人に声掛けして客を物色していたといい、所持品を検査したところ23枚(エコノミークラス席22枚、スーパークラス席1枚)の香港行きのフェリーチケットが見つかったという。

男は警察の取り調べに対し、ギャンブラーからエコノミークラス席チケットを130パタカ(日本円換算:約1830円)、スーパークラス席チケットを180パタカ(約2540円)で買い取り、それぞれ20パタカ(約280円)を上乗せして転売していたこと、同様の行為を数年に渡って続けてきたことを認める供述したとのこと。

マカオの多くのカジノでは、ギャンブラーがプレイするごとにポイントが貯まる会員プログラムを用意しており、一定のポイントに達するとフェリーチケットやホテル宿泊券、家電製品などの賞品と引き換えることができる。

なお、香港行きのフェリーチケットは曜日や時間により価格が異なるが、定価はエコノミークラス席が153〜189パタカ(約2160〜2660円)、スーパークラス席が315〜358パタカ(約4440〜5050円)。仮に被疑者が供述した転売価格が事実だとすれば、定価を下回っていたことになる。

マカオの街角ではいわゆる金券ショップのようなサービスを取り扱う店舗は見当たらない。

マカオ外港フェリーターミナル内観(資料)―本紙撮影

マカオ外港フェリーターミナル内観(資料)―本紙撮影

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