マカオ、生後27日目の乳児が百日咳に罹患=現地では稀、直近30年間で6例のみ

マカオ政府衛生局は2月17日、マカオで百日咳の感染者が確認されたと発表した。百日咳は百日咳菌のくしゃみや咳などによる飛沫感染で起こる感染症。

患者はマカオで出生した生後27日目の女の赤ちゃんで、同月8日から発作性の咳の症状が現れ、12日にはチアノーゼ、ぜんそく、発熱を伴うなど、症状の悪化が見受けられたとのこと。9日から13日にかけてマカオの複数の医療機関を受診した後、13日に大型総合病院の鏡湖医院へ入院。同医院における百日咳菌検査で陽性反応が確認された。目下、患者に対して抗生物質の投与による治療が行われているという。

マカオではWHO(世界保健機関)のガイドラインに沿って、百日咳の予防接種を2、4、6、18ヶ月及び5歳時に実施しているというが、患者は2ヶ月に達していないため未接種だった。なお、主に母親、父親、父方の祖母が赤ちゃんの世話をしていたというが、いずれも咳をしていたことが確認されており、衛生局では3人に対し予防薬を処方したとのこと。また、患者が入院している病室に同室者はいないという。

マカオにおいて、百日咳の感染例が見つかるのは稀といい、直近30年間で6例(1988、1996、2008、2015、2016年)が確認されたのみとのこと。マカオの面積は約30平方キロ、人口は約65万人、年間インバウンド旅客数は約3000万人。

マカオの大型総合病院として知られる鏡湖医院(資料)-本紙撮影

マカオの大型総合病院として知られる鏡湖医院(資料)-本紙撮影

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