マカオのカジノ施設、2019年から喫煙ルーム内を除き全面禁煙へ

世界的な健康意識の高まりを受け、マカオでも屋内公共エリアの禁煙化が進んでいる。カジノ施設も例外ではない。

マカオのカジノ施設は、2014年10月6日からハイローラーと呼ばれる大口ギャンブラーを対象としたVIPルームが分煙、平場にあたるマスゲーミングフロアが全面禁煙となった。マスゲーミングフロアには喫煙ルームが設置されている。

3月14日、マカオ立法会第二常設委員会で喫煙予防・抑制法の改正案に対する審議が行われた。今回、政府が提出した改正案では、カジノ施設内に喫煙ルームを設置することで、フロアの全面禁煙を目指すとしている。今立法会の会期中(8月中旬まで)に改正法案が通過した場合、2018年1月1日から施行となり、カジノ運営会社はマカオ行政長官令で規定された基準を満たす高規格の喫煙ルームを1年以内に設置する必要があり、基準を満たすことができなかった施設については喫煙ルームの設置を認められず、2019年1月1日から完全禁煙を余儀なくされる見通し。

なお、2018年内は過渡期となり、VIPルームは引き続き分煙を維持できることから、マカオでたばこを吸いながらカジノゲームをできる最後の日は2018年12月31日となりそうだ。

マカオのカジノ施設のマスゲーミングフロア(平場)に設置されている喫煙ルーム(資料)=2015年5月—本紙撮影

マカオのカジノ施設のマスゲーミングフロア(平場)に設置されている喫煙ルーム(資料)=2015年5月—本紙撮影

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