2年連続マカオ開催、カジノ業界対象の「アジアゲーミングアワード」投票受付開始=日系企業もノミネート

世界一のカジノ売上を誇る都市として知られるマカオ。2007年からアジア最大規模のカジノ見本市「G2E(グローバル・ゲーミング・エキスポ)アジア」が毎年開催されており、業界の最新技術やサービス、関係者が一堂に会することから、アジアにおけるカジノ情報、人材ハブとしての役割を果たしている。

今年で11回目を迎える「G2Eアジア2017」が5月16日から18日まで、マカオの大型IR(統合型リゾート)ヴェネチアンマカオで開催予定。エキジビション初日の夜、アジアのカジノ業界(ランド及びオンラインベースの)で活躍した法人、個人を表彰する「アジアゲーミングアワード2017」の授賞式がヴェネチアンマカオの隣に昨年オープンしたばかりの大型IR、パリジャンマカオで行われる予定となっている。

アジアゲーミングアワードはアジアのカジノ情報を専門的に取り扱う「アジアゲーミングブリーフ」誌がプロデュースし、G2Eアジア及びカジノ・レジャー業界を得意とするコンサルティング会社のイノベーショングループの協力を得て昨年新たに創設したもの。今回で2年連続2回目の実施となる。

アワードカテゴリーは、カジノオペレーター賞、IR(統合型リゾート)賞、中小規模カジノ施設賞、カジノエリアデザイン賞、テーブルゲームソリューション賞、スロットソリューション賞、電子カジノ機器ソリューション賞、サプライヤー賞、オンラインカジノソリューション賞、オンラインスポーツベッティングソリューション賞、オンラインソリューション賞、モバイル/ソーシャルソリューション賞、CSR分野における顕著な貢献、新進気鋭のリーダーを対象とした若手特別賞の14部門を設定しており、前回から2部門増えた。

受賞者を選ぶ選考委員会には、マカオ及びアジアのカジノ監理当局に対するコンサルティングサービスを手がけるニューページコンサルティング代表のデヴィッド・グリーン氏(委員長)、カジノレギュレーションの専門家で豪アジェンダグループのダイレクター、ピーター・コーエン氏、マカオのカジノ監理当局DICJの前局長マヌエル・ネーヴェス氏が名を連ねる。

「アジアゲーミングアワード2017」は5月8日、各賞のノミネートリストを発表。投票の受付を開始した。日系トランプメーカーのエンゼルプレイングカードがテーブルゲームソリューション賞、アルゼゲーミングがスロットドリューション賞、電子カジノ機器ソリューション賞の候補にそれぞれノミネートされている。両社は前回もノミネートされたが、受賞を逃している。今回も日本勢の受賞の行方に注目したいところだ。結果は5月16日夜の授賞式で発表される。

アジアではマカオのほか、韓国、シンガポール、マレーシア、フィリピン、カンボジア、ベトナムといった国・地域にカジノが存在するほか、昨今、日本でもカジノ解禁が現実味を帯びてきた。

現時点ではカジノのない日本だが、日系の電子カジノ機器メーカーやサプライヤーの製品については、すでにアジアを含む世界のカジノ市場に展開している。

第1回「アジアゲーミングアワード2016」表彰式の様子(資料)=2016年5月17日(写真:Asia Gaming Awards)

第1回「アジアゲーミングアワード2016」表彰式の様子(資料)=2016年5月17日(写真:Asia Gaming Awards)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  2.  マカオ治安警察局は7月26日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を…
  3.  ユネスコのアジア太平洋地域世界遺産研修研究所は7月23日、第46回国連大会が開催中のインド・ニュ…
  4.  マカオ司法警察局は7月25日、マカオで覚醒剤の密売したとしてタンザニア人旅客の20代の男を逮捕し…
  5.  マカオ治安警察局は7月25日、カジノ施設が集積するマカオ半島新口岸地区にあるスーパーマーケットで…

ピックアップ記事

  1.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun