空路による訪マカオ旅客数が対前年1割増…17年1〜5月累計

21世紀に入って以降、訪マカオ旅客数は右肩上がりの成長が続いており、近年では年間3000万人超に達している。

マカオは一部が中国本土と陸続きとなっており、徒歩や自動車による往来が可能。また、三方を海で囲まれており、香港や広東省沿岸都市との間に高速船が就航している。陸路、海路が主要なアクセスであることに変わりはないが、昨今、マカオ国際空港のを使った空路の往来も活発化している。

マカオ国際空港は1995年の開港。年間旅客数は開港20周年となる2015年に580万人、2016年には660万人と2年連続で過去最多を更新した。

このほど、マカオ政府統計調査局が公表したデータによれば、今年(2017年)1〜5月累計の空路経由による訪マカオ旅客数は前年同時期から9.6%増の107万人となり、1〜4月累計の8.6%増を1.2ポイント上回った。

空路でマカオを訪れる旅客は、陸路や海路と比較してマカオ滞在時間が長い傾向がある。今年1〜5月累計のマカオでの宿泊を伴う旅客数は17.6%増の79.3万人で、空路旅客全体の74%を占めた。

空路旅客の動向では、インドネシアとベトナムがそれぞれ8.8%、37.8%の下落となったが、その他の方面はすべて上昇。中でも、韓国が129%の大幅増、日本も12.3%増だった。

空路旅客が増加している背景には、既存路線の増便や新規路線の開設が続いていること、燃油サーチャージの下落、航空会社による積極的なプロモーション展開による航空券価格の下落、目的地としてのマカオの知名度及び人気の上昇などがあるものとみられる。

なお、マカオ国際空港の旅客キャパシティは年間600万人とされ、すでに限界状態となっており、目下、旅客ターミナルビルの拡張工事が進められている。

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は4月29日、同月14日から26日にかけて2025年第1次粤港澳(広東・香…
  2.  マカオ半島・新口岸地区の南湾湖畔に位置する大型ショッピングモール「ワンセントラルマカオ(One …
  3.  マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は5月1日、今年(2025年)4月の月次カジノ売上(粗収益、…
  4.  4月30日、マカオ立法会と政府との間で2025年施政方針の運輸・工務領域における政策討論が行われ…
  5.  マカオにはコロアン島にハクサビーチ(黒沙海灘)とチョクワンビーチ(竹灣海灘)の2つのパブリックビ…

ピックアップ記事

  1.  4月30日、マカオ立法会と政府との間で2025年施政方針の運輸・工務領域における政策討論が行われ…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…

イベントカレンダー

5月 2025
    1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
« 4月   6月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun