中国国家旅遊局がマカオ行き団体ツアー催行見合わせを旅行各社に通達…8月30日まで=台風13号による甚大な被害発生で

台風13号(国際名:ハト)が8月23日午前から午後にかけてマカオへ襲来し、人的、物的に甚大な被害をもたらした。

被災から4日目を迎えた今日(26日)もホテルや観光名所周辺を含む市内の広い範囲で停電と断水が続き、一部の道路が通行止めとなるなど、都市機能が回復できておらず、マカオ政府及び市民、中国人民解放軍駐マカオ部隊、民間のボランディアらが復旧作業に取り組んでいる状況だ。

マカオの政府系放送局TDMが今日午後のラジオニュースで報じた内容によれば、中国国家旅遊局がマカオ政府旅遊局からの要請を受け、旅行各社に対して今日から8月30日までの間、マカオ行きの団体ツアーの催行を見合わせるよう通達したという。

今日午後、本紙記者がマカオ随一の観光名所、世界遺産「聖ポール天主堂跡」周辺を取材したところ、通常の土曜日の同時間帯よりも人出は少ない印象で、団体客の姿はほとんどなく、個人旅客の姿が目立った。

なお、マカオでは、27日朝から昼にかけて台風14号(パカー)が接近する見込みとなっている。

台風13号襲来後、初めての土曜日を迎えたマカオ。世界遺産「聖ポール天主堂跡」周辺にも団体ツアー客の姿がほとんどなかった=2017年8月26日-本紙撮影

台風13号襲来後、初めての土曜日を迎えたマカオ。世界遺産「聖ポール天主堂跡」周辺にも団体ツアー客の姿がほとんどなかった=2017年8月26日-本紙撮影


南欧風の美しい街並みが残る観光名所「ラザロ地区」では現在も倒木やがれきの撤去が進んでいない=2017年8月26日-本紙撮影

南欧風の美しい街並みが残る観光名所「ラザロ地区」では現在も倒木やがれきの撤去が進んでいない=2017年8月26日-本紙撮影

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