マカオ政府統計調査局は10月27日、今年（2017年）9月の商品貿易統計を公表。前月は大型台風襲来の影響で輸出入ともに対前年で減少となったが、9月はいずれも持ち直した。

今年9月の商品貿易輸出総額は前年の同じ時期から24.6%増の10.2億パタカ（日本円換算：約143.6億円）。このうち、再輸出は41.9%増の8.4億パタカ（約118.3億円）で、品目別ではダイヤモンド及びダイヤモンドネックレスが2.9倍の顕著な増加。マカオ製の商品の輸出は19.3%減の1.9億パタカ（約26.8億円）にとどまり、品目別では、たばこが31.6%の大幅減。商品貿易輸入総額は16.5%増の72.3億パタカ（約1018.1億円）。品目別では、小型車及び二輪車が72.8%、建築資材が41.7%のそれぞれ顕著な増加。同月の商品貿易赤字は62.0億パタカ（約873.0億円）。

今年第3四半期の輸出総額は前年の同じ時期から12.1%増の29.4億パタカ（約414.0億円）、輸入総額は5.8%増の195.6億パタカ（約2754.5億円）で、貿易赤字は166.2億パタカ（約2340.4億円）。

今年1〜9月累計の商品貿易輸出総額は前年の同じ時期から10.7%増の85.6億パタカ（約1205.4億円）。このうち、再輸出は15.5%増の72.2億パタカ（約1016.7億円）、マカオ製商品輸出は9.5%減の13.4億パタカ（約188.7億円）。輸入総額は5.3%増の544.7億パタカ（約7670.6億円）。商品貿易赤字は459.1億パタカ（約6465.2億円）に拡大した。

今年1〜9月累計の主要輸出先別では、中国本土が21.4%増の16.3億パタカ（約229.5億円）、香港が16.8%増の50.3億パタカ（約708.3億円）、EUが2.6%増の1.4億パタカ（約19.7億円）、米国が22.2%増の1.3億パタカ（約18.3億円）。このほか、ポルトガル語圏諸国は88.0%減の67万パタカ（約0.1億円）。品目別では、非紡績商品が8.9%増の78.3億パタカ（約1102.6億円）。機械設備とパーツが42.0%増の9.1億パタカ（約128.2億円）、電子部品が32.9%減の6.1億パタカ（約85.9億円）。紡績品及び衣類は34.2%増の7.3億パタカ（約102.8億円）。

主要輸入元については、中国本土が5.4%減の178.5億パタカ（約2513.7億円）、ポルトガル語圏諸国が3.3%減の4.8億パタカ（約67.6億円）だった一方、EUが12.3%増の140.7億パタカ（約1981.4億円）に。品目別では、消費財が11.4%増の361.2億パタカ（約5086.5億円）。このうち、バッグ及び財布が33.3%増の24.9億パタカ（約350.7億円）、小型車及び二輪車が27.1%増の11.5億パタカ（約162.0億円）とプラスだったが、携帯電話は11.3%減の27.1億パタカ（約381.6億円）、建築資材は10.6%減の13.6億パタカ（約191.5億円）とマイナスに。

今年1〜9月の商品貿易総額は前年の同じ時期から6.0%増の630.4億パタカ（約8877.5億円）。

マカオの町並み（資料）＝マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月（写真：GCS）