マカオ警察、通報受け無認可宿泊施設へ立ち入り検査実施…即時封鎖

マカオ治安警察局は10月31日、マカオ半島新口岸地区のビルにある無認可宿泊施設と疑われる部屋へ立ち入り検査を実施。現場はマカオ外港フェリーターミナルの近くで、周辺はカジノ施設や雑居ビルが立ち並ぶ繁華街。

同局によれば、この部屋が無認可宿泊施設として使われているのではないかとする通報があったという。立ち入り検査を実施した際、部屋の中には11人(男=7人、女4人)がおり、警察の聞き取りに対し、いずれも見知らぬ人物から紹介されて宿泊したと回答し、宿泊費は1泊あたり40〜200香港ドル(日本円換算:約585〜2925円)だったとのこと。

その後、宿泊施設の許認可を管轄する旅遊局の職員が現場の調査を行い、無許可宿泊施設であると確認したことから、即時封鎖となった。

マカオは1999年にポルトガルから中国に返還されたが、以降も独自の出入境管理を行っている。中国本土籍の旅客がマカオを訪れる際、香港マカオ往来通行証と呼ばれる渡航証とビザに相当する渡航許可を取得するのが一般的だが、およそ2〜3ヶ月に1回7日間といったかたちで一定期間内の入境回数や滞在日数などに制限が設けられていることなどから、違法な就労や賭博、観光などを目的とした密航やオーバーステイが後を絶たない。不法行為を手引きする蛇頭も暗躍し、超過滞在者の隠れ家となる無認可宿泊施設の存在なども社会問題化している。

マカオ治安警察局による無認可宿泊施設への立ち入り検査の様子=2017年10月31日(写真:澳門治安警察局)

マカオ治安警察局による無認可宿泊施設への立ち入り検査の様子=2017年10月31日(写真:澳門治安警察局)

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