第64回マカオGP閉幕、F3優勝は英国のダニエル・ティクタム=日本勢は2レースで表彰台

マカオ・ギアサーキットを舞台に4日間にわたって熱戦が繰り広げられた「サンシティグループ第64回マカオグランプリ」が今日(11月19日)閉幕した。

期間中、「サンシティグループフォーミュラ3(F3)マカオグランプリ-FIA F3ワールドカップ」、「SJMマカオGTカップ-FIA GTワールドカップ」、「サンシティグループマカオギアレース-WTCC世界ツーリングカー選手権」、「サンシティグループマカオモーターサイクルグランプリ」など6種のレースが開催され、日本を含む世界各国・地域からおよそ200人のドライバーが屈指の難コースとして知られる全長6.2キロの市街地サーキットを駆け抜けた。

最終日となる今日、いずれも日本人選手が参戦する「サンシティグループマカオギアレース-WTCC世界ツーリングカー選手権」メインレース、「CTMマカオツーリングカーカップ」、「SJMマカオGTカップ-FIA GTワールドカップ」及び「サンシティグループフォーミュラ3マカオグランプリ-FIA F3ワールドカップ」決勝レースの4レースが開催された。

「サンシティグループF3マカオグランプリ-FIA F3ワールドカップ」決勝レース=2017年11月19日、マカオ・ギアサーキット(写真:GCS)

「サンシティグループF3マカオグランプリ-FIA F3ワールドカップ」決勝レース=2017年11月19日、マカオ・ギアサーキット(写真:GCS)

午前9時00分スタートの「CTMマカオツーリングカーカップ」決勝では、日本人ドライバーとして唯一出場した木下みつひろ(所属チーム:GTO Racing Team)が2位でフィニッシュし、表彰台に。

午前10時44分スタートの「サンシティグループマカオギアレース-WTCC世界ツーリングカー選手権」メインレースでは、日本人唯一の出場となった道上龍(Honda Racing Team JAS)が15位。なお、道上は3日目午後に開催された同オープンレースで3位に入り、WTCCで初の表彰台に立った。

午後12時20分スタートの「SJMマカオGTカップ-FIA GTワールドカップ」決勝は、出場14台のうち、5台が途中リタイア。日本人ドライバーとして唯一出場した吉本大樹(HubAuto Racing)は9位でフィニッシュ。

午後3時34分スタートの「サンシティグループフォーミュラ3マカオグランプリ-FIA F3ワールドカップ」決勝は、ファイナルラップ(15周目)最終コーナーでトップ2台がクラッシュするという波乱の展開に。3番手につけていた英国のダニエル・ティクタム(Motopark with VEB)が初優勝を飾った。日本勢はティクトゥムのチームメイト、牧野任祐の9位が最高。宮田莉朋(TOM’S)が12位、坪井翔(TOM’S)が14位、関口雄飛(B-Max Racing Team)、山下健太(B-Max Racing Team)、佐藤万璃音(Motopark with VEB)は途中リタイア。このほか、注目されたともにマカオグランプリ経験者を父に持つミハエル・シューマッハの息子、ミック・シューマッハ(SJM Theodore Racing by Prema)は16位、ネルソン・ピケの息子、ペドロ・ピケ(Van Amersfoort Racing)は6位だった。

「サンシティグループマカオギアレース-WTCC世界ツーリングカー選手権」オープンレースで3位表彰台に立った道上龍=2017年11月18日(写真:マカオ政府体育局)

「サンシティグループマカオギアレース-WTCC世界ツーリングカー選手権」オープンレースで3位表彰台に立った道上龍=2017年11月18日(写真:マカオ政府体育局)

F3マカオグランプリは若手ドライバーのF1への登竜門として知られる存在。優勝を持つアイルトン・セナやミハエル・シューマッハがF1ワールドチャンピオンに輝いた。2001年に日本人初優勝を飾った佐藤琢磨も翌年からF1に参戦した。

大会組織委員会の発表によれば、最終日の入場者数は延べ2万9000人で、4日間累計では前回大会より3000人少ない7万8000人だったとのこと。前回大会は4日間通じて好天だったが、今大会では決勝レースが開催される週末(3日目、4日目)にかけて肌寒く、時折雨が降る天気となった。

「サンシティグループF3マカオグランプリ-FIA F3ワールドカップ」決勝レース前のセレモニーで崔世安マカオ特別行政区政府行政長官と握手する宮田莉朋=2017年11月19日、マカオ・ギアサーキット(写真:GCS)

「サンシティグループF3マカオグランプリ-FIA F3ワールドカップ」決勝レース前のセレモニーで崔世安マカオ特別行政区政府行政長官と握手する宮田莉朋=2017年11月19日、マカオ・ギアサーキット(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月24日、マカオ半島新口岸地区にあるマカオグランプリ博物館でレゴ…
  2.  マカオ政府衛生局は4月23日夜、マカオで「人食いバクテリア」と呼ばれる細菌のひとつ、ビブリオ・バ…
  3.  このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2024年)1〜3月累計の歳…
  4.  今年(2024年)6月23日から7月3日にかけて、マカオでISF(国際学校スポーツ連盟)「ワール…
  5.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)グランドリスボアパレス(上葡京)で4月22日、世界…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…

注目記事

  1.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun