マカオの12月カジノ売上、対前年2割前後の増となる見通し…大手金融機関予測

世界一のカジノ売上を誇る都市、マカオ。月次カジノ売上は2014年6月から2016年7月まで26ヶ月連続で前年割れだったが、同年8月から今年11月まで16ヶ月連続で対前年プラスを維持している。

今年1〜11月の累計カジノ売上は2430.43億パタカ(日本円換算:約3兆4305億円)で、前年同期比19.6%増。プラス幅は前月から0.3ポイント拡大した。

直近で複数の金融機関が発表したレポートによれば、マカオのカジノ売上は12月も好調を維持する見通しのようだ。

シティバンクでは、マカオの12月のカジノ売上予測について、対前年19%、対前月2%増となる235億パタカ(約3317億円)とする見通しを維持した。同行によれば、12月の平均最低ベット金額は1979香港ドル(約2.9万円)で、前月から5%増、年内で3番目の高水準とのこと。カジノ業界消息筋の話を根拠に、12月1〜17日までのカジノ売上が131億パタカ(約1849億円)、日曜日の平均では6.93億パタカ(約98億円)に達したという。なお、同行の調査で、ハイエンドマス市場の顧客量は前月から11%減少したが、顧客1人あたり平均ベット金額は1.33万香港ドル(約19.2万円)で安定的に推移しているとした。

マッコーリー証券では、マカオの12月のカジノ売上予測を事前予想を上回る対前年22%増になるとの見通しを示し、その理由として中国本土の超富裕層及び中産階級の動きがあることを挙げた。

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオでは、まもなく年間最大の書き入れ時となる「五・一」労働節ゴールデンウィークを迎える。マカオ…
  2.  マレーシアのMJets Air(Mジェットエア)が4月28日、同国のクアラルンプール国際空港とマ…
  3.  マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR…
  4.  マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で、香港上場のSJMホールディングスは4月…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun