マカオのカジノでペットボトルの底に両面テープ貼り同卓ギャンブラーのチップ盗む…中国人の男逮捕

マカオ司法警察局は12月27日、コタイ地区のカジノ施設にあるマスゲーミングフロア(いわゆる平場)の高額ベッティングエリアのゲーミングテーブルで他人のチップを盗んだとして中国本土出身の男(32)を逮捕したと発表した。

同月20日午後6時頃、被疑者は底部に両面テープを貼ったペットボトルを使い、同じテーブルにいたギャンブラーが椅子の上に放置していたゲーミングチップを複数回に渡って盗んだとのこと。被害者は気付かなかったが、別のギャンブラーが男の動作を不審に感じて指摘して発覚。カジノの警備員が被疑者を取り押さえ、警察に引き渡した。

被疑者の所持品から盗んだとみられる額面1万香港ドル(日本円換算:約14.4万円)相当のゲーミングチップ5枚が見つかった。また、警察が監視カメラ映像を調査したところ、犯行の様子が確認できたといい、被疑者を加重窃盗罪で送検する方針。

マカオのカジノ施設でテーブルゲームに参加する際、現金ではなくチップを使用する。チップは少し分厚いコインのような形をしており、額面によって色やデザインが異なるが、いずれも小さく軽い。1枚10万香港ドル(約144万円)以上の高額チップも存在する。

チップはカジノフロアにあるキャッシャーと呼ばれるカウンターで額面の現金と交換することができる。つまり、現金そのもの。マカオのカジノでは、しばしばチップを狙った犯罪が発生している。

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて-本紙撮影

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて-本紙撮影

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