マカオ、非番の警察官がカジノで他人のチップを横取り…規律違反で懲戒手続き

マカオの面積はおよそ30平方キロ。この小さな地域に、大小合わせて40軒ものカジノ施設が軒を連ねる。

マカオのカジノはマカオ人、インバウンド旅客とも21歳以上が入場、ギャンブル参加を認められるが、マカオの公務員は春節(旧正月)の三が日を除いてカジノへの入場そのものが認められていない。

マカオ治安警察局は3月20日、同局の男性警察官1人がカジノでトラブルを起こしていたことを明らかにした。この警察官は同月16日にマカオ半島中区のカジノに入場し、ゲーミングテーブル上に放置されていた他人の2000香港ドル(日本円換算:約2万7000円)相当のゲーミングチップを横取りしたという。警備員が一部始終を目撃しており、すぐに制止され、警察官は被害者にチップを返却。被害者が責任追及をしない意向を示したため、事が明るみになることはなかったとのこと。

しかし、この警察官は19日にも同じカジノに入場。すでにセキュリティデータベースに登録があったことから、警備員が司法警察局に通報。その後の司法警察局の調べで、男が治安警察局の警察官であり、公務員カジノ入場規制違反の疑いが発覚したもの。

マカオ治安警察局によれば、トラブルを起こした警察官は2004年入局の30代。カジノ入場時は非番だったとのこと。目下、規律違反で懲戒手続きを行っているとした。

マカオ治安警察局(資料)-本紙撮影

マカオ治安警察局(資料)-本紙撮影

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