マカオ政府、競馬運営会社とのコンセッション延長条件として資本金増強と未払金完済盛り込む…クリアできなければ契約解除

豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノ施設ばかりが目立つが、実はマカオには競馬、グレイハウンド犬を使ったドッグレース、サッカー及びバスケットボールを対象としたスポーツくじ、ロトといった各種合法ギャンブルも存在し、政府とコンセッション(経営権契約)を結ぶ民間事業者によって運営されている。

今年(2018年)2月27日、マカオ政府のギャンブル監理部門にあたる博彩監察協調局(DICJ)が同月28日で満期を迎えるマカオ政府とマカオ競馬運営事業者のマカオジョッキークラブとのコンセッションについて、2042年8月31日までの延長を決定したと発表。4月11日付のマカオ特別行政区官報にその契約内容が掲載された。

マカオジョッキークラブが2023年8月末までに資本金を15億パタカ(日本円換算:199億円)以上に増強すること、2021年4月10日までに政府への未払金1.5億パタカ(約20億円)を完済することが条件として盛り込まれた。また、これらの条件をクリアできない場合、マカオ特別行政区政府は契約解除できるとした。

マカオのギャンブル市場ではカジノが圧倒的なシェアを占める状況。カジノ以外のギャンブルについては、スポーツくじを除いて苦戦が続いている。

マカオ・タイパ島にある競馬場(資料)—本紙撮影

マカオ・タイパ島にある競馬場(資料)—本紙撮影

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