7月マカオの蚊の繁殖指数は例年並みも衛生局がデング熱等感染症への注意呼びかけ

マカオ政府衛生局(SSM)は8月8日、今年(2018年)7月の繁殖指数(誘蚊産卵器指数)がマカオ全域で65.1%となり、例年並みだったと発表した。

SSMでは、デング熱やジカ熱を媒介するヒトスジシマカの活動及び分布状況を把握するため、2002年から誘蚊産卵器を設置しての観測をスタートし、現在はマカオ全域に約860個を設置し、月次で統計データを収集している。

7月の繁殖指数65.1%は、2002年に観測をスタートして以降の同月の平均値である66.3%と比較してやや低い。ただし、地区別ではマカオ半島の黒沙環地区が70.8%、風順堂地区が70.7%、コロアン島が79.8%となり、全域平均を大幅に上回った。

SSMでは、デング熱やジカ熱を媒介するヒトスジシマカはマカオに生息しており、すでに蚊の繁殖しやすい雨季に入っていることから、住民に対してその発生源となる水たまりの除去に努めるなどの協力を呼びかけた。また、デング熱流行地、特に東南アジア方面へ出かける際には防虫対策に努めること、外遊歴の有無にかかわらず、発熱や発疹といったデング熱に似た症状が出た場合には、速やかに医師の診断を受け、その際、居住地及び外遊歴を必ず医師に告知するよう求めた。

マカオでは昨年(2017年)域内デング熱感染が7例、マカオと隣接する広東省珠海市からの越境労働者の感染例が1例確認された。今年は1月、3月、4月、7月に輸入性デング熱感染が計4例確認されており、このうち3例の患者はマレーシア、1例はタイへの渡航歴があった。また、6月には今年初めてとなる域内感染例も確認されたばかり。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

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