マカオで今年10人目の輸入性デング熱感染者確認…患者は広東省中山市訪問歴ある9歳男児=近日輸入性と域内感染連続発生

マカオ政府衛生局(SSM)は10月8日午後、今年(2018年)に入って以降で10人目となる輸入性デング熱感染者を確認したと発表。

SSMによれば、患者はマカオ半島北部の黒沙環地区に居住、近隣の漁翁街にある学校に通う小学生の男児(9)。9月24日から25日及び30日から10月2日にかけて家族とともに親族訪問のため広東省中山市に出かけており、2日にマカオへ戻った際、発熱、悪寒、筋肉痛等の症状が出たため、私立のクリニックを受診。その後、5日になって症状がぶり返し、全身に発疹が現れたことから、6日と7日にマカオの公立総合病院にあたる仁伯爵綜合醫院の救急外来を受診し、デング熱検査を受け、8日にSSM公衆衛生研究所による検査結果が明らかとなり、デング熱1型に感染していることが確認された。

現在、患者は熱も下がり、容体は安定しており、患者と同居の家族、学校のクラスメイトにデング熱特有の症状は見られないという。なお、マカオでは9月末にマカオ半島旧市街地の中心部で交通の要衝にあたる水坑尾(ルア・ド・カンポ)地区周辺で域内デング熱感染例が3例連続して確認されているが、患者はこのエリアへの訪問歴はないとのこと。SSMでは、患者の渡航歴、症状、先に同一地区で連続確認された3例の域内デング熱がいずれもデング熱3型で型が異なることなどを踏まえ、輸入性デング熱であると判断を下した。SSMは、速やかに患者の勤務先周辺で蚊の駆除を実施する予定。

マカオでは昨年(2017年)域内デング熱感染が7例、マカオと隣接する広東省珠海市からの越境労働者の感染例が1例確認された。今年は1月、3月、4月、7月、8月、9月、10月にかけて輸入性デング熱感染が9例確認されており、患者はマレーシア(3例)、タイ(2例)、インドネシア(1例)、カンボジア(1例)、フィリピン(1例)、中国・広東省(1例)への渡航歴があった。また、6月に1例、9月に3例の域内感染例も確認されている。

SSMでは、デング熱予防のため、自宅やオフィス周辺で蚊の発生源となる水たまりの除去、流行地の東南アジア地域を訪れる際は淡色の長袖シャツを着用すること、宿泊する場合は空調付きまたは蚊帳などのある施設を選び、外出時は虫除けスプレー等を使用するよう市民に再度呼びかけた。目下、マカオは雨季にあたり、デング熱やジカ熱を媒介する蚊が繁殖しやすい環境となるため、域内においても注意が必要となる。

マカオは面積約30平方キロ、人口約65万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市で、訪マカオ外客数は年間3200万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

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