F3マカオGPの大クラッシュで重傷の17歳ドイツ人女性ドライバーがレース復帰へ意欲示す

去る11月18日午後に開催されたフォーミュラ3(F3)マカオグランプリ決勝レース中、ドイツ出身の女性ドライバー、ソフィア・フローレシュ選手(17)のマシンがリスボアベントと呼ばれる直角カーブ手前でコントロールを失い、ほぼトップスピードの状態で宙を舞い、コーナーのフェンスを突き破ってコース外に飛び出し、記者席に激突するクラッシュが発生。

フローレシュ選手はマカオの公立総合病院、仁伯爵綜合醫院に搬送され、第7頚椎の破裂骨折の重傷と判明。翌19日に同院で手術を受け、無事に成功した。

マカオ政府社会文化庁長官事務所は11月21日、譚俊榮(アレクシス・タム)社会文化庁長官、体育局長、衛生局長らが入院中のフローレシュ選手を慰問したと発表。同選手は父親とともに笑顔を交えてリラックスムードで懇談した。フローレシュ選手は各方面から高い関心とサポートをいただき、また仁伯爵綜合醫院が治療と温かい看護を受けていることに感謝を示した上、今後リハビリに取り組み、レースに復帰したい意気込みを語り、父親も娘の意思を尊重する意向を示したという。譚長官は、フローレシュ選手の明るく前向きな性格と強い意志に触れ、早い時期に回復され、マカオグランプリに戻ってくるのを心待ちにしていると伝えたとのこと。

なお、このクラッシュではフローレシュ選手のほか、巻き込まれた日本人の坪井翔選手(23)、マーシャル(レース係員)のマカオ人男性(34)、日本人の写真記者の男性(51)、中国本土出身のカメラアシスタントの男性(25)の計5人が仁伯爵綜合醫院に搬送された。マーシャルは頬骨の骨折及び頭部裂傷、中国本土出身のカメラアシスタントは硬い物体が直撃して肝臓を損傷しており、いずれも同院に入院中。日本人2人は19日までに出院済み。

慰問に訪れたマカオ政府社会文化庁の譚俊榮長官らと笑顔を交えて歓談するソフィア・フローレシュ選手=2018年11月21日、マカオ・仁伯爵綜合醫院(写真:マカオ政府社会文化庁長官事務所)

慰問に訪れたマカオ政府社会文化庁の譚俊榮長官らと笑顔を交えて歓談するソフィア・フローレシュ選手=2018年11月21日、マカオ・仁伯爵綜合醫院(写真:マカオ政府社会文化庁長官事務所)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  2.  マカオ治安警察局は7月26日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を…
  3.  ユネスコのアジア太平洋地域世界遺産研修研究所は7月23日、第46回国連大会が開催中のインド・ニュ…
  4.  マカオ司法警察局は7月25日、マカオで覚醒剤の密売したとしてタンザニア人旅客の20代の男を逮捕し…
  5.  マカオ治安警察局は7月25日、カジノ施設が集積するマカオ半島新口岸地区にあるスーパーマーケットで…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun