マカオ、返還記念日からクリスマスまでの7日間で388万人が往来…繁華街での違法行為や悪質タクシーの取り締まりも強化

マカオ治安警察局は12月27日、マカオ返還記念日から冬至、クリスマスまで公休日が続いた冬のホリデーシーズン7日間の出入境及び治安状況に関するデータを発表した。

7日間累計の出入境者数は前年同時期から9.4%増の388万人(延べ、以下同)に上った。出入口別では、マカオ半島北部に位置する中国広東省珠海市中心部との陸路の玄関口・關閘イミグレーションが272万人、10月24日に開通したばかりで今回初めて冬のホリデーシーズンを迎えた港珠澳大橋のマカオ側イミグレーションが34万人。出入境のピークはクリスマスにあたる12月25日で、57万6000人だったとのこと。同局では、イミグレーション施設における審査カウンターを増やして対応するなどし、スムーズな通関が維持できたとした。

近年、マカオでは一部の悪質なタクシードライバーによるぼったくりや乗車拒否が大きな社会問題となっている。7日間の検挙総数は156件に上り、ぼったくりが107件、乗車拒否が27件、その他の違反が22件という内訳だったとのこと。

また、カジノ施設が建ち並ぶ繁華街にあたるマカオ半島新口岸エリアとコタイ地区を中心に各種違法行為をターゲットとした取り締まりを複数回にわたって実施し、違法な両替や高利貸し、売春などに従事していた101人の身柄を拘束したという。

同局では、市民及び観光客がマカオのホリデームードを安心して楽しめるよう、今後も継続して公共秩序と社会治安の維持に努めるとしている。

マカオ治安警察局は冬のホリデーシーズンを迎えるにあたりイミグレーション施設の審査カウンターを増やして対応にあたった(写真:マカオ治安警察局)

マカオ治安警察局は冬のホリデーシーズンを迎えるにあたりイミグレーション施設の審査カウンターを増やして対応にあたった(写真:マカオ治安警察局)


マカオ治安警察局がカジノ周辺における取り締まりで身柄を拘束した人物ら(写真:マカオ治安警察局)

マカオ治安警察局がカジノ周辺における取り締まりで身柄を拘束した人物ら(写真:マカオ治安警察局)

関連記事

最近の記事

  1.  近年マカオでは「換銭党」と呼ばれる違法両替従事者が主にカジノ施設内外で暗躍し、暴力、詐欺、窃盗、…
  2.  澳門海關(マカオ税関)は12月13日、マカオ警察総局による指揮の下、各保安部門が地域社会の良好な…
  3.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業、SJMリゾーツ社は12月13日、同社がマカオ半島中央部の…
  4.  マカオ特別行政区政府は12月14日午前、中国の習近平国家主席が同月18日から20日までマカオを訪…
  5.  ウィンターホリデーシーズンを迎え、マカオの各商業施設でも主にクリスマステーマの趣向を凝らしたイベ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun