マカオ、偽造カジノチップ使用の疑いで香港人男女3人逮捕…成功報酬目当てで現金への両替試みる

世界最大のカジノ売上を誇るマカオ。面積約30平方キロという小さな地域に大小40以上のカジノ施設が軒を連ねる。

マカオのカジノ施設でテーブルゲームに参加する際、現金ではなくゲーミング(カジノ)チップを使用する。チップは少し分厚いコインのような形をしており、額面によって色やデザインが異なるが、いずれも小さく軽い。

チップはカジノフロアにあるキャッシャーのカウンターで額面の現金と交換することができる。つまり、現金そのもの。マカオのカジノでは、しばしばチップを狙った犯罪が発生している。

マカオ司法警察局は12月29日、マカオ半島中区にあるカジノ施設で偽造チップを使用したとして、香港人の男女3人を詐欺の疑いで逮捕、送検したと発表。

警察発表によれば、28日未明にカジノ施設のセキュリティ部門から「すでに使用停止としたタイプで、かつ偽造防止の技術的特徴がない額面10万香港ドル(日本円換算:約140万円)の偽造チップ1枚を使って両替を試みた客がいる」との通報があったという。

警察が偽造チップを使用した3人に事情を聞いたところ、いずれも友人に両替を頼まれたもので、偽造だとは知らなかったとし、成功報酬として1人あたり1万香港ドル(約1万4000円)を受け取る予定だったなどと供述しているとのこと。

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

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