マカオで今年2人目の輸入性デング熱感染者確認…患者はマレーシア訪問歴ある39歳男性

マカオ政府衛生局(SSM)は2月19日午後、マカオ域内で今年(2019年)2人目となる輸入性デング熱感染者を確認したと発表。

SSMによれば、患者はマカオの就労許可証を持ち、コロアン島石排灣地区に居住、マカオ半島の新口岸地区にある宋玉生廣場付近に勤務するマレーシア国籍の男性(39)。患者は1月28日から2月13日にかけて親族訪問のため単独でマレーシアへ出かけ、現地滞在中の12日に発熱したため、現地の医療機関を受診。マカオに戻った後、15日に熱は下がったが、17日になって全身に発疹が出たため、コタイ地区にある科大醫院を受診し、デング熱検査のための採血を行った。19日にSSM公衆衛生研究所による検査結果が明らかとなり、デング熱Ⅱ型に感染していることが確認された。SSMは患者の渡航歴、症状などを踏まえ、輸入性デング熱であると判断を下した。

患者のマレーシアの友人やマカオの同僚に類似の症状は見受けられないとのこと。SSMでは、速やかに患者の住居及び勤務先周辺で蚊の駆除を実施する予定とした。

なお、マカオでは2月16日に今年初の輸入性デング熱感染者が確認されたが、この患者も今回の患者とほぼ同時期にマレーシアへ渡航しており、同じ「Ⅱ型」だった。

マカオは面積約30平方キロ、人口約66万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市だが、訪マカオ外客数は年間3500万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

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