マカオ、6日連続ではしか感染者確認…患者と接触歴ある研修医ら3人=今年計19人に

マカオ政府衛生局(SSM)は3月24日夜にプレスリリースを発出し、同日新たに3人の麻疹(はしか)感染者を確認したと発表した。はしか感染者の確認は6日連続。

マカオにおけるはしか感染確認例の確認数は、昨年は3例のみだったが、今年に入って以降は、今回のケースを含めて、すでに計19例(輸入性7例、輸入関連性11例、確認中1例)に上る。

24日に新たに確認された3例の内訳は、私立総合病院の鏡湖醫院に勤務する男性研修医2人(25歳及び26歳)と大型IR(統合型リゾート)ヴェネチアンマカオ勤務の男性(30歳)とだったという。前者は3月7日の当直時にはしか感染者がいる病室を訪れていたという。後者の感染経路は現在確認中とした。3人ともマカオ人で、2回の予防接種を受けていたとのこと。

鏡湖醫院では、これまでに医師及び研修医3人と看護師4人、診察へ訪れた患者2人の感染が確認されている。SSMは同院に対して管理厳格化を要求済みで、今後も院内感染事例が増える可能性もあるとした。また、市民に対して、できるだけ病院へ行かないようにし、病院を行くする必要がある際にはマスクを着用するよう呼びかけた。

SSMでは、はしかは非常に感染力が強く、近日中に新たな感染例が確認される可能性も排除できないとした上、病院や学校における感染拡大を防ぐため、予防対策についての情報発信を強化したことを明らかにした。マカオでは、はしかのワクチンは充足しているとのこと。予防接種をすることで、仮に感染した場合でも症状は軽くなるとし、未接種または接種状況が不明の人に対し、早めの接種を呼びかけた。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

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