マカオ税関が中国本土との密航事案相次ぎ摘発…4日間で3件、計17人逮捕

澳門海關(マカオ税関)は5月1日、中国本土で4連休となる労働節ホリデーシーズンを迎えるにあたり、沿岸と海上の巡回を強化し、違法な出入境活動に対する取り締まりを強化して臨む中、4月26日から29日の4日間にかけて3件の密航事案の摘発に成功し、17人を逮捕したと発表。

3件は船や遊泳などの手段を使って違法なマカオへの密入境、密出境を図った事案。うち2件が広東省海上警察部隊と武装警察部隊との連携により摘発に至ったもの。

税関によれば、17人の内訳は初回の密入境が8人、累犯の密入境が2人、密航ほう助が4人、密入境者隠匿が2人、オーバーステイが1人とのこと。

マカオは1999年にポルトガルから中国に返還されたが、以降も独自の出入境管理を行っている。中国本土籍の旅客がマカオを訪れる際、香港マカオ往来通行証と呼ばれる渡航証とビザに相当する渡航許可を取得するのが一般的だが、およそ2〜3ヶ月に1回7日間といったかたちで一定期間内の入境回数や滞在日数などに制限が設けられていることなどから、違法な就労や賭博、観光などを目的とした密航やオーバーステイが後を絶たない。不法行為を手引きする蛇頭も暗躍し、超過滞在者の隠れ家となる違法宿泊施設の存在なども社会問題化している。

マカオ税関による密航事案摘発の様子(写真:澳門海關)

マカオ税関による密航事案摘発の様子(写真:澳門海關)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は12月1日、マカオ側で中国本土からの密航者4人の送迎を担当したとして、香港人の…
  2.  マカオ司法警察局は12月1日、不法麻酔・向精神薬販売罪でモロッコ人の女(32)=自称食品販売員=…
  3.  マカオ初となる本格的な軌道系大量輸送機関として、2019年12月にマカオLRT(Light Ra…
  4.  在香港日本国総領事館(管轄地域:香港及びマカオ)は12月1日午後、現地在留邦人向けの一斉メール配…
  5.  マカオ治安警察局は12月1日、マカオ検察院所属のバイクを壊したとして50代のロシア人の男を加重器…

ピックアップ記事

  1.  マカオ航空日本支社の発表によれば、現在成田路線を週4便(火・木・土・日曜)で運航しているが、今年…
  2.  マカオでは、2019年12月に初の軌道系大量輸送機関として新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  5.  マカオで年に一度開催されるモータースポーツの祭典「マカオグランプリ」。1954年にスタートした歴…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2023年12月号
(vol.126)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun