絶滅危惧種「ピンクイルカ」の死骸がマカオ・コロアン島のハクサビーチで見つかる

6月29日午前、マカオ政府海事・水務局の職員がコロアン島にあるハクサビーチを巡回中にイルカ1頭の死骸を発見し、市政署(IAM)など関係機関に通報。市政署による鑑定の結果、7月1日に絶滅危惧種で、中国の第一級保護動物に指定されているピンクイルカ(中華白海豚、日本語名:シナウスシロイルカ)であることが確認された。

IAMでは、今回見つかったピンクイルカは幼年期のメスで、体調は1.16メートル。表皮は整っていたが、中程度の腐乱状態で、腹部の一部に断裂があったといい、死亡してから一定の時間が経過しており、海流に乗ってマカオに漂着したとの見解を示した。また、明確な致命傷がないことから死因を確定することはできないが、初歩調査の結果、船舶との衝突といった人の活動によるものではないと判断したとのこと。なお、死骸は腐乱が進んでいることから、当日のうちに火葬したという。

シナウスシロイルカの学名はSousa chinensis、主にインド洋から太平洋沿岸に生息している。中国では、広東省から香港、マカオにかけての珠江口が主な生息地となる。

マカオ・コロアン島のハクサビーチで見つかったピンクイルカの死骸=2019年6月29日(写真:IAM)

マカオ・コロアン島のハクサビーチで見つかったピンクイルカの死骸=2019年6月29日(写真:IAM)

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