マカオの銀行における国際業務割合下落に転じる…19年第2四半期

マカオ金融管理局は8月15日、今年第2四半期(2019年4〜6月)のマカオ国際性銀行業務統計を公表。

今年6月末におけるマカオの銀行システム総資産に占める国際資産の割合は85.9%、国際負債の割合は82.1%で、今年3月末からそれぞれ0.4ポイント、0.1ポイントの下落のだった。

外貨はマカオの国際銀行業務における主要取引単位となっている。今年6月末における国際銀行資産及び負債に占めるマカオパタカの割合はいずれも0.8%。香港ドル、米ドル、人民元、その他外貨の国際資産に占める割合は39.2%、45.8%、9.6%、4.5%、国際負債に占める割合は45.8%、43.9%、6.1%、3.5%。

今年6月末におけるマカオの銀行の国際資産総額は、今年3月末から1.0%、前年の同じ時期から16.1%のそれぞれ増となる1兆6639億マカオパタカ(日本円換算:約21兆7381億円)。このうち、対外資産は前年の同じ時期から18.4%増の1兆2551億マカオパタカ(約16兆3973億円)、マカオにおける外貨資産は9.6%増の4089億マカオパタカ(約5兆3421億円)。国際資産の主要構成要素である外地におけるノンバンクローンは14.4%増の5781億マカオパタカ(約7兆5526億円)。

今年6月末におけるマカオの銀行の国際負債総額は、今年3月末から1.3%、前年の同じ時期から17.9%のそれぞれ増となる1兆5902億マカオパタカ(約20兆7753億円)。このうち、対外負債は前年の同じ時期から18.6%増となる8111億マカオパタカ(約10兆5967億円)、マカオにおける外貨負債は17.1%増の7791億マカオパタカ(約10兆1786億円)。マカオ居民(マカオ居留権保有者)及びマカオ特別行政区政府による各種外貨預金が国際負債の主要な構成要素となっており、この残高は前年の同じ時期から18.4%増の6912億マカオパタカ(約9兆0302億円)。

マカオの国際銀行業務は主にアジア及びヨーロッパに分布している。今年6月末におけるマカオの銀行システムの対外資産のうち、対中国本土及び香港の債権が占める割合が38.2%、27.9%を占め、ドイツ及び英国は1.6%と1.4%、ポルトガル語圏諸国と「一帯一路」周辺国家が1.4%と6.0%。対外負債全体に占める対香港及び中国本土の割合は49.8%、22.1%、英国とフランスが2.9%と1.8%、ポルトガル語圏諸国と「一帯一路」周辺国家が0.5%、12.6%。

マカオ国際性銀行業務統計は国際決済銀行(BIS)が提唱する方法で作成されたもの。

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

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