マカオのジャイアントパンダ、オスのカイカイが11歳の誕生日迎える

 マカオ・コロアン島の石排灣郊野公園内にあるマカオジャイアントパンダパビリオンでは、1組のつがい(オス:開開=カイカイ、メス:心心=シンシン)と2016年6月26日に誕生した双子(いずれもオス:健健=ジャンジャン、康康=カンカン)の4頭のジャイアントパンダが飼育、展示されている。

 同館を管轄する市政署(IAM)はオスのカイカイの11歳の誕生日にあたる8月24日、マカオジャイアントパンダパビリオンでバースデーイベントを開催。ランチタイムに飼育スタッフが心を込めて作ったという竹の葉や果物といった植物繊維の特製シャーベットケーキがプレゼントされ、招待参加した地元の幼稚園児らから祝福された。

 現在のカイカイの体重は111キログラムで、健康状態、食欲とも良好とのこと。夏季にはパンダの食の嗜好が変化するといい、飼育スタッフが新鮮で柔らかく、汁気の多いタケノコをエサに加えているという。カイカイは食事の後に高い止まり木の上に登って短い休憩をするのが恒例となっており、手足を伸ばし、時には仰向けになってゴロゴロしながらリラックスするコミカルな姿が見学に訪れるゲストに人気という。

 カイカイはメスのシンシン(12歳)とともに2014年12月にマカオ返還15周年を記念して中国中央からマカオへ贈られることが決まったもので、2015年4月30日に四川省のパンダ保護研究センターからマカオへ空路到着し、同年6月1日からマカオジャイアントパンダパビリオンで一般公開がスタートした。カイカイとシンシンの息子にあたる双子のジャンジャンとカンカンは6月26日に3歳になったばかり。

 マカオジャイアントパンダパビリオンの入館料は10パタカ(日本円換算:約132円)で、世界で最も安価でパンダを見学できる施設のひとつとして人気を博している。

11歳の誕生日迎えたカイカイ=2019年8月24日、マカオジャイアントパンダパビリオン(写真:IAM)

11歳の誕生日迎えたカイカイ=2019年8月24日、マカオジャイアントパンダパビリオン(写真:IAM)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ招商投資促進局(IPIM)は9月8日、同局と国際熱帯木材機関(ITTO)の主催による「グロ…
  2.  マカオ司法警察局は9月7日、非マカオ籍の男性ギャンブラーへ賭博用途のカネを高利で貸し付けた上、返…
  3.  マカオでは、台風11号(国際名「ヤギ」)の接近による影響で、9月5日午後10時から6日午後2時ま…
  4.  マカオでは、9月5日から6日かけて超大型の台風11号(国際名「ヤギ」)が接近し、激しい風雨に見舞…
  5.  マカオ経済の屋台骨となっているのが、カジノを主としたゲーミング(ギャンブル)産業だ。マカオにはカ…

ピックアップ記事

  1.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun