マカオで今年14人目の輸入性デング熱感染者確認…患者はタイ渡航歴あるマカオ人男性

 マカオ政府衛生局(SSM)は8月27日夜、マカオ域内で今年(2019年)14人目となる輸入性デング熱感染者を確認したと発表。マカオにおけるデング熱感染者の確認は7月に7件あったが、8月に入って以降では3件目で、いずれも輸入性の事案。

 SSMによれば、患者はコロアン島石排灣地区に住むマカオ人の男性(43)。患者は投資の仕事に従事しており、毎日香港との間を往来していたとのこと。また、8月17日から22日にかけてタイへ旅行に出かけていたという。その後、24日に発熱、筋肉痛、関節痛の症状が出たことから、仁伯爵綜合醫院離島救急ステーションを受診。25日になっても症状が持続したため、私立総合病院の鏡湖醫院救急外来を受診し、27日にSSM公衆衛生研究所によるデング熱検査結果が明らかとなり、デング熱Ⅱ型に感染していることが確認された。SSMは患者の渡航歴、症状などを踏まえ、輸入性デング熱であると判断を下した。目下、患者の容体は安定しており、患者の家族に類似の症状は出ていないとのこと。SSMでは、速やかに患者のマカオでの滞在先周辺で蚊の駆除を実施する予定とした。

 なお、今年マカオで確認された輸入性デング熱感染者の渡航先別では、カンボジアが5人と最多で、タイが4人、マレーシアが2人、フィリピンが2人、シンガポールが1人。

 マカオは面積約32平方キロ、人口約67万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市だが、訪マカオ外客数は年間3580万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

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