マカオ、強盗被害をでっち上げた中国人ギャンブラー逮捕…カジノの負けを家族に説明できないと思ってやった

 マカオ司法警察局は1月6日、架空の強盗被害をでっち上げたとして中国本土出身の自称不動産販売員の男(27)を誣告罪(虚偽告訴罪)で逮捕、送検したと発表。

 同局の発表によれば、同月4日午前4時頃、コタイ地区にあるIR(統合型リゾート)併設ホテルの警備員から「宿泊客が強盗被害に遭ったと話しており、警察に連絡するよう依頼された」と通報があったとのこと。

 警察官が現場に急行し、被害者とされる男から事情を聞いたところ、「カジノで勝ち、チップを現金に交換しようと中国本土出身の両替商の男2人と連絡を取り、自身が宿泊する客室で条件交渉を行っていた際、2人が80万香港ドル(日本円換算:約1116万円)の現金を奪って逃走した」などと説明。ただし、警察官が男の説明に辻褄の合わない点があったことから、再三にわたって詳細を尋ねるうちに、男は被害をでっち上げだったと打ち明けたという。男によれば、カジノで60万香港ドル(約837万円)負けてしまったため、家族に説明できないと思い、責任逃避のため自作自演をしてしまったとのこと。

 マカオでは、これまでにもしばしばカジノの負けを家族らに隠蔽する目的の狂言事案が報告されている。

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

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