マカオ、37日連続新型コロナ新規感染確認なし…累計患者数45人中43人が治癒し退院、死亡例もゼロ

 中国・湖北省武漢市での集中発生に端を発した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について、世界各地へ流行が拡大する中、国際観光都市マカオでも、状況の変化に応じた各種防疫対策が講じられている。

 マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターは5月15日午後5時(現地時間、以下同)から定例記者会見を開催。同センターによれば、直近24時間以内に新たな新型コロナウイルス感染確認例はなかったとのこと。マカオにおける直近の新規感染確認は4月8日のことで、実に37日連続で新規感染確認ゼロとなった(輸入関連性症例に限ると48日連続ゼロ)。

 マカオでは1月末から2月初旬にかけて10人の感染が確認された後、3月15日まで40日連続新規感染確認ゼロを記録したが、以降は外国からの帰国ラッシュもあり、4月8日までに35人増え、感染確認者の累計45人(輸入性症例が43人、輸入関連性症例が2人)となった。マカオでは無症状であっても検査で陽性であれば感染確認者と見なされ、指定医療機関に入院して治療を受けることになっている。初期の患者10人は武漢からの旅客7人とマカオ居民(「マカオIDカード」保有者)3人で、3月6日までに全員が治癒し退院済み。3月中旬以降に確認された患者35人についても、すべて中国以外の外国からの輸入性あるいは輸入関連性症例で、その多くがマカオ到着時のイミグレーション施設における検疫、あるいはマカオ到着後の隔離下における医学観察期間中に発見されており、これまでのところ市中感染例はない。

 累計退院者数は43人で、現在は外地就労者身分証を保有するマカオで就労する韓国人の26歳の女性と留学先の英国から戻った(途中1週間香港に滞在)マカオ居民の15歳の女性の2人が指定医療機関となるコロアン島の高頂公共衛生臨床センターの陰圧病室で入院治療中。いずれも軽症で容体は安定しているとのこと。感染確認日(入院開始日)は前者が3月15日、後者が同25日で、入院期間が長期にわたっている。退院条件としてウイルス核酸検査が2回連続で陰性となる必要があり、うち1人は1回目の検査で陰性だったことから、次の検査で陰性となれば退院できる見通しとした。

 マカオの指定医療機関(2施設)には陰圧病床が232床あり、人工呼吸器72台、人工心肺装置(ECMO)3台を擁し、設備、医療スタッフとも充足している。死亡例、院内感染例もゼロ。退院後も再発症リスクを考慮して隔離施設(高頂公共衛生臨床センター)の陰圧病室で14日間の経過観察、その後も14日間の自宅待機を必須とする措置が講じられている。

マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターによる定例記者会見=2020年5月15日(写真:マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センター)

 マカオでは今年1月下旬以降、入境制限を含む厳格な防疫措置が講じられている。市民生活は不便を余儀なくされ、インバウンド旅客の激減に伴う経済への打撃も大きい。マカオ政府は水際対策と同時に、市民が1日1枚のマスクを確実に入手できるよう1月下旬にマスク有償配給制度の立ち上げ、毎年恒例で実施している市民への現金配布の前倒し実施や電子商品券の配布といった民生、経済支援対策も実施している。

 このほか、5月15日から政府文化局管轄下のマカオの中小規模のミュージアムが一般公開を再開下。大半の世界遺産や大型ミュージアムについてもすでに再開済み。入館時のマスク着用、検温、健康申告の提出のほか、同時参観人数の制限や清掃・消毒の強化といった防疫策が講じられている。

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