マカオで2日連続イルカの死骸が見つかる

 マカオ政府海事・水務局は5月15日、同日午後、マカオ半島北東部の東方明珠の沿岸にイルカの死骸が浮いているとの通報を受けて、市政署とともに処理にあたったと発表。

 マカオでは前日(14日)にもコロアン島のコロアンヴィレッジにある譚公廟前の岩場でイルカの死骸が発見されたばかり。

 マカオ市政署(IAM)が鑑定を行ったところ、体調2.4メートルのメスで、胸びれと尾びれに損傷があったほか、腐乱も進んでいたとのこと。また、胃の内部は空で、プラスチック製品は見あたらなかったという。死因及び品種について調査中で、外見上の特徴からシナメリまたは中国の第一級保護動物に指定されているピンクイルカ(中華白海豚、日本語名:シナウスシロイルカ)ではないかととした。14日に発見された個体についてはピンクイルカであることが確認されている。

 シナウスシロイルカの学名はSousa chinensis、主にインド洋から太平洋沿岸に生息している。中国では、広東省から香港、マカオにかけての珠江口が主な生息地となる。スナメリについてもマカオ沿岸に生息しているとのこと。

 近日、都市化が進んだマカオ半島沿岸でもイルカの泳ぐ様子が確認されている。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響によってマカオ周辺海域を航行する船舶が少なくなっていることとの関連も指摘されている。

マカオ半島北東部の東方明珠の沿岸で発見されたイルカの死骸=2020年5月15日(写真:IAM)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  2.  マカオ治安警察局は7月26日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を…
  3.  ユネスコのアジア太平洋地域世界遺産研修研究所は7月23日、第46回国連大会が開催中のインド・ニュ…
  4.  マカオ司法警察局は7月25日、マカオで覚醒剤の密売したとしてタンザニア人旅客の20代の男を逮捕し…
  5.  マカオ治安警察局は7月25日、カジノ施設が集積するマカオ半島新口岸地区にあるスーパーマーケットで…

ピックアップ記事

  1.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun