水中スクーター使った中国本土からマカオへの密航事案摘発…チョクワンビーチ沖

 澳門海關(マカオ税関)は5月3日、「五・一」労働節ゴールデンウィークを迎え、密航対策として海上及び沿岸における配備を強化して臨む中、水中スクーターを使ったとみられる中国本土からマカオへの密航事案1件を摘発したと発表。

 同月1日午前、税関の巡視艇がコロアン島のチョクワン(竹灣)ビーチ沖を水中スクーターを使ってマカオの陸地に向かう男1人を発見し、密航の可能性があるとして制止し、身柄確保に成功したとのこと。

 その後の調べで、男は48歳の中国人(中国本土居民)で、マカオ入境禁止処分を受けてていた人物であることが判明。税関は男を出入境施設不経由入境罪で起訴し、禁錮5ヶ月の実刑が科せられ、身柄は懲教管理局へ移送されたとのこと。

 近年、マカオで高利貸や違法両替などに従事したとして追放され、入境禁止処分を受けた人物が絡む密航事案がしばしば摘発されている。2023年夏から2024年1月にかけて水中スクーターを使った中国本土からの密航事案の摘発が相次いだ。

 税関では、今後もスマート監視システムやドローンの活用なども含め、海上及び沿岸における監視及び巡回を強化して臨むとともに、中国本土の関係当局との連携を通じ、密航行為の撲滅に取り組むとしている。

マカオ税関による水中スクーター使った密航事案摘発時の様子(左)と証拠品の水中スクーター(右)=2025年5月1日(写真:澳門海關)

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