団体旅行客数好調、ホテル稼働率下落―13年2月

マカオ政府統計調査局は16日、今年(2013年)2月の団体旅行客及びホテル客室稼働率統計を発表。同月マカオを訪れた団体ツアー客はのべ803,934人で対前年21.6%増、ホテル客室稼働率は同8.5%減の77.3%だった。春節大型連休があり主に中国本土からの観光客が急増した一方、ホテル客室稼働率は宿泊者総数は増えたものの客室数の供給増に伴い下落に転じた。

2月にマカオを訪れた団体ツアー客のべ803,934人の主な出発地別内訳は下記の通り。
・中国本土:600,005人 36.8%増(うち広東省:278,140人)
・台湾:61,853人 -9.4%増
・韓国:38,318人 11.1%増
・香港:35,912人 -7.8%減
・日本:11,202人 -60.5%減

昨年に引き続き韓国からの団体旅行者が大幅増となる一方、日本は60.5%減と、28.0%減と一旦持ち直した今年1月から減少幅が拡大する形となった。日中関係の複雑化だけでなく、ホテル代が急騰し、予約も取りにくい春節休暇シーズンを避けたことが理由とみられる。

マカオ全体で100軒のホテル(バジェットホテル含む、以下同)が今年2月末時点で提供する客室数は28,122室となり、対前年26.1%増。うち、5つ星ホテルの客室が占める割合は66.5%。

2013年2月のホテル(バジェットホテル含む)の宿泊人数はのべ774,965人で、対前年7.5%増、平均宿泊日数は1.4泊で、前年同月と変わらず。宿泊客の出身地別では中国本土が全体の60.4%、香港が16.6%を占めた。また、昨年同月と比較してホテル客室供給数が5,812室増加したことから、ホテル(バジェットホテル含む)の客室稼働率は8.5%減の77.3%と顕著な下落を示した。うち5つ星ホテルに限ると78.8%と平均を上回る。今年1、2月のホテル宿泊人数はのべ1,607,669人で前年同期比13.2%増、ホテル客室の平均稼働率は80.1%で同2.2%減。

また、2月にホテルへ宿泊したゲスト数は旅客総数の67.5%を占め、前年比4.2%の増。

2013年頭に新棟がオープンし、マカオ最大規模の客室数となるシェラトンマカオ (c) Sheraton Macao
2013年頭に新棟がオープンし、マカオ最大規模の客室数となるシェラトンマカオ (c) Sheraton Macao

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  2.  英「タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)」は当地時間の4月30日、THEアジア大学ラン…
  3.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  4.  マカオ司法警察局は4月30日、中国本土の警察当局と連携し、「練功券」と呼ばれる銀行員のトレーニン…
  5.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun