マカオ、約2ヶ月ぶり新型コロナ新規感染確認…輸入性=累計49人目、留学先のポルトガルから帰郷の学生

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が世界各地へ拡大し、終息の兆しが見えない中、国際観光都市マカオでも状況の変化に応じた各種防疫対策が講じられている。

 マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターは4月7日深夜、同日新型コロナの新規感染確認が1例あったと発表。患者はポルトガル留学中のマカオ居民(マカオ居民IDカード保有者)の男子学生(23)で、4月4日にポルトガルのリスボンからエールフランスAF1025便に搭乗してパリのシャルル・ド・ゴール空港へ移動。その後、6日にパリからエバー航空BR088便で台北の桃園国際空港へ向かい、7日に台北からBR801便でマカオ国際空港へ到着したとのこと。

 患者は4月4日と5日に海外で受検した2度のPCR検査の結果は陰性だったが、マカオ到着後のPCR検査で弱陽性、血清IgM抗体及びIgG抗体検査で陽性だったという。

 マカオ衛生当局の聞き取り調査に対して、出発前の数ヶ月間はずっと宿舎におり、感染確認患者と接触はしておらず、呼吸器系の自覚症状もないなどと話しているとのこと。マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターでは、患者が体調不良を感じていないこと、直近2回のPCR検査で弱陽性となったこと、抗体検査結果などから無症状感染者の再発事案である可能性が高いと判断。ただし、海外で感染確認されず、今回マカオで初めて感染確認されたことから、輸入性事案に列することになったとした。

 マカオにおける新型コロナの新規感染確認は2月初旬以来、約2ヶ月ぶりのこと。累計では49人目。内訳は域外からの輸入性が47人、輸入関連性事案が2人。ただし、市中感染例は4月7日まで374日連続ゼロを維持しており、封じ込めに成功している状況。院内感染、死亡例についてもゼロ。

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

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