マカオで8日ぶり新型コロナ新規感染確認、輸入性事案…患者は台湾から到着の旅客=累計53人目

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が世界各地へ拡大し、終息の兆しが見えない中、国際観光都市マカオでも状況の変化に応じた各種防疫対策が講じられている。

 マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターは6月18日夜、同日新型コロナの新規感染確認が1例あったと発表。

 今回新たに感染確認された患者は台湾からの男性旅客(59)。患者はマカオへ渡航するため6月15日に台湾で新型コロナPCR検査を受け、結果は陰性だったという。6月17日、単独でスターラックス航空JX203便(座席番号:5H)に搭乗して台湾からマカオへ向かい、マカオ国際空港に到着し、マカオへ入境した後、マカオ政府衛生局による検疫措置として仁伯爵綜合醫院(通称:山頂醫院)で検査を受けることになり、最初の鼻咽頭ぬぐい液検査は陽性、血清IgM検査結果は陰性、IgG検査は陽性となり、感染確認に至ったとのこと。

 また、患者はマカオ政府衛生局の調査に対し、自身の新型コロナウイルス感染症感染歴、ワクチン接種歴、患者との接触歴、同居の家族の中に感染歴はいずれもなく、混雑した場所に出かけたこともないと説明したという。目下のところ患者に発熱、咳、呼吸困難などの症状はなく、容体は落ち着いており、今後はコロアン島にある新型コロナ指定医療機関の公共衛生臨床センターで治療を進めるとした。

 マカオにおける新型コロナの新規感染確認は6月9日以来のこと。累計では53人目。内訳は域外からの輸入性が51人、輸入関連性事案が2人。ただし、市中感染例は6月17日まで445日連続ゼロを維持しており、封じ込めに成功している状況。院内感染、死亡例についてもゼロ。最近では、台湾における流行状況の悪化や中国広東省における再流行を受け、水際措置の強化や域内における防疫措置の引き締めなどが相次いで進められるなど、警戒が高まっている状況。

マカオの公立大型総合病院、仁伯爵綜合醫院(資料)—本紙撮影

マカオの公立大型総合病院、仁伯爵綜合醫院(資料)—本紙撮影

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