中国広東省、新型コロナ市中感染確認が2日連続ゼロ…6/23

 中国の南方にあり、香港やマカオと接する広東省、中でも広州市と仏山市において5月下旬から新型コロナウイルス感染症の再流行が続く中、省内各地で厳格な防疫措置が講じられている。

 広東省衛生健康委員会が6月24日朝に発表した内容によれば、23日の省内における新型コロナの市中感染確認数はゼロだったとのこと。同省内では2日連続で市中感染確認ゼロととなった。この日の輸入例は省内の5市で感染確認が8人、無症状感染が8人。

 広東省の累計感染確認報告例は2717人、依然201人が医師による治療を受けている状況という。

 広東省における再流行は近日になって終息の兆しを示しているが、各所で散発的な感染確認例が出現している状況。リバウンドに対する警戒も続く中、区域の状況に応じて各種防疫措置の引き締めと緩和の調整がなされている。広州市では22日まで5日連続で市中感染確認ゼロが続く。近日、深セン市と東莞市ではインドで最初に見つかった変異株「デルタ株」の市中感染例が出現しており、防疫対策が強化されている。深センの事案は輸入性の感染確認例(国際線フライト)とウイルスゲノム配列が似ているといい、当局が感染源の特定を進めているとのこと。

 マカオと広東省の間は人の往来も多いことから、マカオ政府は矢継ぎ早に水際措置の強化、域内における防疫措置の引き締めなどの対策を講じている。23日にはマカオ入境時に14日間の隔離検疫が必須となる中リスク地域(広州市越秀区)滞在歴を隠して入境を試みたマカオ居民がイミグレーション施設内の健康コード提示時に虚偽申告が露呈し、強制隔離及び法令違反で検挙される事案も発生している。

 深セン市と陸で接する香港では、5月下旬に流行第4波が終息。23日午前0時の時点で市中感染確認が16日連続ゼロとなった。香港が今の状況を維持すれば、マカオとの間で7月2週目頭(最短、市中感染確認28日連続ゼロ達成後)にも条件付きで隔離検疫なしでの往来が再開となる見通し。ただし、23日に市中で初期感染確認例があったとする報道もあり、流動的な状況となっている。

深セン市の繁華街「東門歩行街(老街)」(資料)—本紙撮影

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