香港、新型コロナ新規感染確認が今月3度目のゼロに…市中感染ゼロ記録が再び復活=7/17

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、5月にかけてようやく状況が落ち着き、政府が5月29日に終息との見方を示した。

 6月以降は、上旬に1家族の女性3人の市中感染例、24日と27日にかけて空港での業務に従事する男性1人とその密接接触者の1人、7月2日には検疫用ホテルの清掃作業員の女性1人の輸入関連性感染確認例(いずれも当初市中感染例とされたが輸入例との関連性確認後に変更)があった。また、11日には空港業務に従事する男性1人がL452R変異株感染確認され、暫定的に市中感染例(感染経路不明)とされ、34日ぶりに市中感染確認ゼロ記録が途絶えたが、16日夜に感染経路が判明(ロシアから到着した貨物機クルーからの感染)したことを受けて輸入関連性に変更され、市中感染確認ゼロ記録が再び復活した。

 香港政府の発表によれば、7月17日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は輸入性を含めてゼロだったとのこと。香港における新規感染確認ゼロは2日ぶりで、今月3度目。市中感染確認は40日連続ゼロに。

 7月17日夕方時点で、翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)は5人以下という。

 香港における過去14日間(7月3日〜16日)累計の新規感染確認は18人で、内訳は輸入性が17人、輸入関連性が1人。ここまでの累計感染確認数は1万1957人(擬似事案1人含む)。

 香港の7月16日午後8時時点のワクチン接種率は40.6%(1回目の接種完了)、28.6%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は470万7908回、1日あたり接種回数は6万8855回(7日移動平均値6万1465回)。

 6月21日に香港における市中感染確認ゼロ14日間を達成したことを受け、すでに450日以上にわたって市中感染ゼロが続くマカオとの往来制限緩和に関する協議が両政府間で正式にスタートした。現時点で具体的なスケジュール及び詳細条件は未発表ではあるものの、香港の感染経路不明の市中感染ゼロが14日にわたって維持できれば条件付きで隔離検疫なしでの両地の往来が実現するとされている。同時に、広東省との往来制限緩和についても協議が進められているようだ。すでに市中感染ゼロ記録は40日となったが、市中感染例から輸入性へと変更になった事案(患者はいずれも市中に出ていた)が複数あるなど、中国本土やマカオの基準では純粋な市中感染ゼロとはみなされず、ここまで具体的な往来制限緩和実施スケジュールは未発表。ただし、香港、中国本土、マカオ三地の当局による協議は継続されているという。

香港の町並み(資料)—本紙撮影

香港の町並み(資料)—本紙撮影

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