中国、江蘇省・南京空港でのクラスター拡大続く…広東省含む各地に波及も=7/23

 中国の南方にあり、香港やマカオと接する広東省、中でも広州市と仏山市を中心に5月下旬から新型コロナウイルス感染症の再流行が出現。厳格な防疫措置が奏功し、6月末までに一旦終息した。

 中国本土では、このところ雲南省において市中感染及び輸入性感染確認例が相次いでいるほか、近日では江蘇省南京市にある南京禄口国際空港でクラスターが発生し、防疫措置の引き締めが進んでいる。

 広東省内では、リバウンドや輸入例に対する警戒は続くものの、各地の状況に応じて各種防疫措置の調整(緩和)、それに伴う正常化が進んでいたが、中山市内で南京空港含む江蘇省訪問歴のある女性1人の無症状感染が確認されたことを受けて、患者が通過、滞在した珠海市、中山市で防疫措置の引き締めが図られるなど、警戒が高まっている。

 広東省衛生健康委員会が7月24日朝に発表した内容によれば、23日全日の省内における新型コロナの市中感染確認数は無症状感染者も含めてゼロだったとのこと。

 この日の省内における輸入例は感染確認が3市(広州、仏山、肇慶)で5人、無症状感染が2市(広州、中山)で2人。

 広東省の7月23日24時時点までの累計感染確認報告例は2839人(輸入例1273人)で、67人が医師による治療を受けている状況という。

 雲南省では、23日は無症状も含めて市中感染確認がゼロに。市中感染確認ゼロは2日連続となる。輸入性は感染確認が5人、無症状は3人。

 江蘇省の23日の市中感染確認は12人、無症状は4人。目下、中国本土には高リスク地域が2、中リスク地域が22あるが、高リスク地域のうち1、中リスク地域のうち20が南京市内にあたる(残りは雲南省)。近日、江蘇省で確認された市中感染例はいずれも南京空港に勤務する人(職種別では清掃員が大半で、その他はグランドスタッフなど)と、その密接接触者となっている。現地衛生当局では、7月10日から20日にかけてどう空港を出入りした人を14日間の隔離検疫の対象とし、1週間以内に3回のPCR検査を行う方針を示した。また、同空港を経由して各地へ向かった人への伝播も確認されており、これまでに江蘇省宿遷市、安徽省馬鞍山市、広東省中山市、遼寧省瀋陽市などで関連症例が出現している。

 マカオと広東省の間は人の往来も多いことから、マカオ政府は矢継ぎ早に水際措置の強化と域内における防疫措置の調整などの対策を講じてきたが、状況の緩和に伴い措置の見直しが続き、7月10日をもって再流行前と同水準(直近7日以内の新型コロナPCR検査陰性証明提示など一定の条件を満たせば隔離検疫免除で往来可能)にまで戻った。今回無症状感染者が出現した中山市は広東省の中でもマカオに近い珠江西岸に位置しており、マカオ衛生当局は中山市滞在歴のある人に対する入境時のPCR検査陰性証明の有効期間を48時間以内にするなど、防疫措置の引き締めを行っている。なお、雲南省の一部と江蘇省の一部についても中リスク地域に指定し、マカオ入境時に14日間の隔離検疫が必須となる。

 深セン市と陸で接する香港では、5月下旬に流行第4波が終息。以降、46日にわたって市中における伝播の出現はなく、輸入関連性事案が4人確認されたのみ。

中国広東省広州市内にある高層ビル(資料)—本紙撮影

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